戦後ドイツと知識人 アドルノ、ハーバーマス、エンツェンスベルガー
[2025年3月/四六H/324頁/]
著=橋本 紘樹
発行=人文書院
目次:
序 章
第一章 「自己省察」的な知識人の始まり
第二章 アドルノによる二つのハイネ講演、あるいは文化批判と社会
第三章 押しよせる抗議運動の波とアドルノによるメディア実践
-ゲーレンとのテレビ・ラジオ対談
第四章 ハーバーマスとアドルノの結節点
-「自己省察」的な社会批判の射程
第五章 国家と抗議、ハーバーマスから見た68年
-ゲーレンによる制度論との対峙
第六章 詩と社会をめぐるエンツェンスベルガーの問題圏
-アドルノへの批判的応答、『点字』から『時刻表』へ
第七章 歴史を媒介とした文学と政治的実践の架橋
-『時刻表』に隠された「さまざまな五つの詩」
第八章 作家、そして知識人としてのエンツェンスベルガー
-『ハバナの審問』における「自己省察」の文学的創出
終 章 後期近代における知識人の役割
あとがき
略年表・略号一覧
図版出典一覧