飢餓陣営 vol.54(2021冬号) 佐藤幹夫個人編集

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[2021年12月/A5/330頁/]
特集1.詩と批評と脱戦後
特集2.ポストコロナ時代のケアの思想-反〈反延命〉と脱成長
発行=編集工房 飢餓陣営


目次:
【作品】
(写真)山をみる | 佐藤和彩
(短歌)八方塞がり | 佐藤通雅
(詩)モルムの大冒険  | 藤原安紀子
(詩)へっていくかこ  | 山本育夫
(回文)コロナ・総裁選・東京2020 | 有馬まりあ
(エッセイ)家をつくる(17) | 木村和史

【ロングインタビュー】
西研氏に聞く-「生きる力」となる哲学のために

【特集1】詩と批評と脱戦後
●村瀬学『生命詩文集 織姫 千手のあやとり』を読む
活きるリズムについて-村瀬学『生命詩文集 織姫 千手のあやとり』を読んで | 北川透
“風の人称”に吹かれて-村瀬学『生命詩文集 織姫 千手のあやとり』の世界 | 添田馨

●戦争・敗戦・長い戦後
感想の連鎖(3)-大江満雄の詩を読むために | 瀬尾育生
〈声〉の覚醒について-〈長い戦後〉を考える(2) | 添田馨
沖縄への思い(5) 泉芳朗の「復帰」(その1) | 水島英己

●「私は映画だ」という偏愛をいかに語るか
反「日本映画」のありえなさが照射するもの-映画術、その後(2) | 宗近真-郎

●俳句と散文、その出会うところで
茶の間に、死句が飛び出てきた。-東国原英夫の句から | 萩原健次郎
異界のなかのエロス | 秋山至高

詩の言葉を沸騰させるまでの時間
詩と写真の交差点 | 藤原安紀子+宗近真-郎
無数の暗夜と-つの黎明 | 宮尾節子+佐藤幹夫

【津久井やまゆり園事件】
「津久井やまゆり園事件が問いかけたものは…」
-2021年7月20日 施設再建と追悼の式典に参加して | 澤則雄

【特集2】ポストコロナ時代のケアの思想-反〈反延命〉と脱成長
●環境・脱成長・脱新自由主義-『人新世の「資本論」』を読みながら
(往復メール1)義憤について、肯定について | 村瀬学
(往復メール2)「新たな時代のマルクス」をめぐって-賢治と吉本隆明と斎藤幸平 | 佐藤幹夫
わたしと自然-斎藤幸平を読んで | 木村和史
斎藤幸平著『人新世の「資本論」』を巡って | 東出隆
公共財としての気候危機、病、障害 | 佐川眞太郎
火を焚き、自然の中で食をつくる | 佐藤和彩

●ポストコロナ・安楽死・優生思想-『〈反延命〉主義の時代』を読みながら
〈反延命〉主義をめぐって | 滝川-廣
自己決定権は幻想か?-フィールドワーカーが小松美彦さんを読む | 本田徹
精神科医療の現場からみた新型コロナパンデミック-「〈反延命〉主義の時代」「『自己決定権』という罠」を参考に | 横田泉
問いやゆらぎを許してほしい | 内海新祐
反・思考と闘うために 老年医学の立場から | 岡村毅
枯れてゆく「地球」、資源化される「人体」- 反延命・優生思想・新自由主義 | 佐藤幹夫

【本を読む】
〈非知〉の場から語りかける、ということ-神山睦美『「還ってきた者」の言葉』 | 青木由弥子
昭和歌謡のダブル・ミーニング-添田馨『異邦人の歌』(論創社) | 山本育夫
書評詩-小島きみ子さんの詩集『楽園のふたり』とEssay集『現代詩への広い通路へ』 | 柴田望
尾津喜之助『新やくざ物語』 | 浦上真二

【転載三篇】
90年代の「女性詩とエロス」-川口晴美、伊藤比呂美、大下(星尾)さなえ | 佐藤幹夫
【編集後記に代えて】
『帰還兵はなぜ自殺するのか』、「植松聖」はなぜ自殺をしないのか

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