ボリビア・ウカマウ映画伴走50年

143483

[2025年4月/四六判/320頁/] 
著=太田昌囯
発行=藤田印刷エクセレントブックス


目次:
第一部 ラテンアメリカ編(1973年〜1976年)
(1)エクアドルでの、奇跡のような出会い
1973年の出発
メキシコへ
エクアドルのキトで
監督たちが訪ねてきた


(2)ペルーでウカマウの周辺を彷徨う
ゲリラ指導者の証言
アンデス最深部へ


(3)八年前、チェ・ゲバラが死んだボリビアで
ファウスト・レイナガとの出会い
ファウスト・レイナガの新着に寄せる、遥か東方からの旅人の序文
元ゲリラの総括
チェ・ゲバラの孫、カネック
『世界革命運動情報』の予感
ヘスス・ララと出会う


(4)白人国=アルゼンチンでウカマウの映画に見入るひとびと
ダーウィン『ビーグル号航海記』
『コンドルの血』の密かな上映会
アルゼンチン日記から | 唐澤秀子


(5)軍事政権下のチリで
パブロ・ネルーダの縁者の家で
「9・11」は米国が独占してよい悲劇ではない
若き日のホルヘ・サンヒネス
軍事クーデターで、アンデス越えの再亡命
チリ地震と釧路の津波
ビオレッタの想い出 | ホルヘ・サンヒネス


(6)コロンビアとメキシコで、ウカマウと再会する
まずコロンビアで
メキシコへ


(7)「映像による帝国主義論」の試み
船戸与一の表現
帝国主義の本質を暴く映像


第二部 日本編(1980年〜2025年)
(8)『第一の敵』の自主上映を開始する
商業公開には向いていない、と言われて
初体験だらけの上映準備


(9)同時代に起きたニカラグア革命に示唆を得て
独裁体制と革命
反乱するインディオ-ニカラグア革命1周年に寄せて


(10)『第一の敵』は大きな反響を呼び起こした
初上映に2000人
その頃、ボリビアでは軍事クーデターが
フィルム担いで全国行脚
山口昌男の『第一の敵』評
山口昌男氏への公開質問状


(11)旧作を次々と輸入・公開する
中米エルサルバドルの映画人と出会う
海外現像所とのやり取り
暴露される帝国主義
ヤワル・フィエスタご来場の皆さんへ
訴え


(12)自主上映とともに出版にも取り組み始める
北川フラムとの出会い
吉田喜重監督の訃報に接して
現代企画室との関わり


(13)来日したボリビア人のウカマウ映画批判と対話して
ラミノ・レイナガが東京に現れる
ウカマウとラミロの間に橋は架けられるか-ラミノ・レイナガへの手紙
太田龍の最後の言葉


(14)ウカマウから共同制作が提案された
ドミティーラーの証言を出版
共同制作の模索
友人・山岡強一の死
『地下の民』ようやく完成
ウカマウの最新作『地下の民』が語ること


(15)国の内外で民族・植民地問題が迫り上がる1990年代
元ボリビア駐在大使夫妻が訪ねてくる
ボリビア行きが実現
アイヌ民族との関わりが深まる
メキシコでサパティスタ蜂起
キューバ大使館との関係が変化


(16)ホルヘ・サンヒネス監督が来日する
自主上映開始二十周年記念
「ウカマウ集団」とホルヘ・サンヒネスの映画 | 松田政男
「世界意思」としてのカメラワーク | サンヒネス×松田政男
ティーチイン「ボリビアの大地に生きて」 | サンヒネス×木曽福島の観客たち


(17)ベアトリス・パラシオスの客死
「9・11」とアフガニスタン
ベアトリス、機中で急逝
プロジェクターをボリビアへ届ける
勲章と国章
ウカマウ映画自主上映の台所事情
「初監督作品『悪なき大地』の準備は順調です」 | ベアトリス・パラシオス
『鳥の歌』のなかのベアトリス | 唐澤秀子


(18)ボリビアに先住民大統領が誕生した
画期的な出来事
ボリビアの先住民大統領誕生の意義
〈民衆の対抗暴力〉像の変遷-ボリビアの映画集団ウカマウの作品群を通して
グローバリズムか、「抵抗の500年」運動か


(19)多様化する上映会の形
先住民大統領誕生記念ロードショー
ベアトリスの遺稿集を出版
「革命の映画/映画の革命」の半世紀
花の谷クリニック外来ホールでの上映会
コロナ禍での画期的な上映方法


(20)軍政下の韓国のドキュメンタリストとウカマウ
『狼をさがして』の公開
久しぶりのウカマウ新作上映
韓国語訳『革命映画の創造』が海賊出版されていた


あとがき

在庫状態 : 在庫有り
¥3,520(税込)
数量