ゲンロン18
[2025年5月/A5/352頁/]
特集=一族の想像力
発行=株式会社ゲンロン
目次:
[論考]
平和について、あるいは「考えないこと」の問題(後篇) | 東浩紀
[連載]
聖像画と記念碑 ヤセノヴァツで考える ロシア語で旅する世界 第14回 | 上田洋子
[特集]一族の想像力
スカーレットは新たな家族像をつくりだしていた:『風と共に去りぬ』 | 鴻巣友季子 聞き手=上田洋子
『高慢と偏見』とオースティン一族:『高慢と偏見』 | 小川公代
世界と家族を知る「大きな物語」:『大いなる遺産』 | 加賀山卓朗
引き裂かれる一族とフランスの統合:『レ・ミゼラブル』 | 鹿島茂
群れ・個人・家族:『戦争と平和』 | 望月哲男
なまぬるい虚無からの出発:『悪霊』 | 松下隆志
貴族社会の恋と想像力:『失われた時を求めて』 | 鹿島茂
崩壊していく世界を語る小説:『響きと怒り』 | 中村隆之
あなたがいまここにいないから、わたしはどこにでもいく:『怒りの葡萄』 | 白岩英樹
日常の異端性:『細雪』 | グレゴリー・ケズナジャット
白い橋の美学:『ドリナの橋』 | 山崎佳代子
多様性と孤独を抱える理想郷: ムーミン・シリーズ | 池澤春菜
〈銀河帝国興亡史〉の未来像: ファウンデーション・シリーズ | 堺三保
言語の歴史を継承した想像の世界文化遺産:『指輪物語』 | 伊藤尽
戦争の想起と灰色のリアリズム:『ブリキの太鼓』 | 依岡隆児
繁殖力の文学、だがしかし:『百年の孤独』 | 古川日出男
物語を生み出す「廃墟」:『豊饒の海』 | 安藤礼二
インドへの愛の祈り:『真夜中の子供たち』 | 小沢自然
記憶喪失にあらがって:『千年の愉楽』 | 松田樹
夢と空白の起業家小説:『兄弟』 | 伊勢康平
「一族の想像力」日本語書籍一覧
[小特集]関西とSF
[座談会]
日本SFは大阪のバカ話でつくられた
| 小浜徹也+菅浩江+酉島伝法+東浩紀
[エッセイ]
大阪SF八景 | 堀晃
[付録]
大阪SF八景散歩地図
[エッセイ]
滋賀県民はどこから来たのか 滋賀県民は何者か 滋賀県民はどこへ行くのか | 天沢時生
[ゲンロンの目]
| 山内萌|AI美女にエロはあるか
[創作]第7回ゲンロンSF新人賞受賞作
| 大庭繭|うたたねのように光って思い出は指先だけが覚えてる熱 解題=大森望
[連載]
巨大機械の政治認識論 惑星的なものにかんする覚書 第5回 訳=伊勢康平 | ユク・ホイ
冷戦の亡霊に抗して 現代韓国政治から考える 理論と冷戦 最終回 訳=鍵谷怜 | イ・アレックス・テックァン
水面から飛び出した魚(1) 飛び魚と毒薬 第13回 | 石田英敬
親密さについて 9月5日から4月2日 日付のあるノート、もしくは日記のようなもの 第19回 | 田中功起
[コラム]
タイ現代文学ノート #11 読書大国? タイ | 福冨渉
イスラエルの日常、ときどき非日常 最終回 集合的トラウマの中で | 山森みか
国威発揚の回顧と展望 最終回 ニューメディア時代にこそ歴史の教訓を | 辻田真佐憲
[巻末]
ネコデウス18
島暮らしのザラシ | まつい
編集後記
編集体制変更のお知らせ