飢餓陣営 vol.60 [終刊号](2025年夏号) 佐藤幹夫個人編集

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[2025年7月/A5/318頁/] 
特集=三島由紀夫 百年の孤独 
発行=編集工房 飢餓陣営

目次:
[作品]
Spinning Light | 佐藤和彩
生家に向かういかなる方向もない | 瀬尾育生
俳人 | 佐藤通雅
生身 | 古田嘉彦
なみだ橋 | 大井恒行
家をつくる(23) | 木村和史

アーレント1963年「エピローグ」を2025年に読む | 瀬尾育生

【特集】三島由紀夫 百年の孤独
●往復メール-森鴎外と三島由紀夫
『高瀬舟』の多元的な世界 | 村瀬学

-『飢餓陣営』の試みと「大地のプロジェクト」の試みに向けて
鴎外と三島由紀夫の「仮面」の「告白」、そして『世界99』 | 佐藤幹夫

●論考
読書ノート-三島由紀夫『音楽』を読む | 青木由弥子
「真夏の死」に至る二元論的アプローチ | 高野尭
三島由紀夫『金閣寺』精読-動機と「四」の構造、障害表象、有為の弁証 | 佐藤幹夫
自前の太陽で輝く三島由紀夫の女たち | 蓮沼ラビィ

●対話
ドキュメント「三島由紀夫と吉本隆明」(引用の織物)
-それぞれの「敗北の構造」、共振するドラマツルギー
| 北村哲+佐藤幹夫

[コラム]
作品ガイド 長編小説を中心に「見取り図」を描く | 佐東藤吉郎

(未公開資料)同人誌期『試行』関連・村上一郎文書(3)
| 村上一郎(編・解説=佐伯修)

【小特集】藤井貞和を読む
藤井貞和と琉球弧の文学・思想 | 高良勉
南島歌謡と柳田民俗学-藤井貞和『古日本文学発生論』 | 神山睦美
純粋言語の文法学-藤井貞和『文法の詩学』がきりひらく世界 | 添田馨
〈うた〉に内在する古代と現代-藤井貞和『古日本文学発生論 文庫版』を読む | 江田浩司

India Awakens | 佐藤和彩

映画鑑賞つれづれ日記(4) | 赤田圭亮

〈桐野夏生著『砂に埋もれた犬』(朝日文庫)に寄せて〉
極まる資本主義・価値づけるという暴力-児童虐待の秘密を探る | 杉山春

【追悼・西尾幹二】
私の出逢った西尾幹二先生 | 伊藤悠可
西尾幹二先生のこと | 由紀草一
西尾氏からいただいた恩義-『飢餓陣営』とのかかわりを中心に | 佐藤幹夫

【連載&書評】
祈るべき天と思えど-石牟礼道子の詩想を探る(4) | 青木由弥子
正義の剣と裁きのロープ-〈長い戦後〉を考える(最終回) | 添田馨
黒田と清田、最上川と東シナ海の彼方へ-沖縄への思い(10) | 水島英己
瀬尾育生『ユーラシア的戦争について』(言視舎) | 岡本勝人

二つの土地の記憶と物語、その再評価と再構築の試み-
鷲田小彌太+杉山尚次『2都物語 札幌・東京』(言視舎) | 赤田圭亮

吉本隆明とシスモンディ著『経済学眞原理』 | 浦上真二

編集後記

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