京大吉田寮百年物語 現役最古の学生寮がたどった歴史と寮自治

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[2025年7月/四六判/480頁/] 
編=吉田寮百年物語編集委員会
発行=小さ子社


目次:
第1章 創設と移転から終戦まで(1897年〜1945年)
一 創設から一時閉舎まで
二 寄宿舎移転から終戦まで

第2章 戦後の混乱、増寮運動(1945年〜1967年)
一 戦後の混乱
二 増寮運動

第3章 学生部封鎖、第一次在寮期限(1968年〜1989年)
一 学生部封鎖
二 第一次在寮期限

第4章 寮空間の多様化、食堂補修・新棟建設(1990年〜2014年)
一 寮空間の多様化 団交確約体制の再確立
二 新寮獲得から現寮補修の模索へ
三 食堂補修・新棟建設の決定と歴史的価値の発見

第5章 老朽化対策交渉の停滞から「第二次在寮期限」へ(2015年〜2020年)
一 当局執行部の交代と交渉の停滞
二 「入寮募集停止」をめぐる争い
三 全寮生への退去通告
四 争いは法廷へ

●コラム
1 もう一つの吉田寮-「吉田西寮」小史- | 盛田良治
2 森毅と京大 | 編集委員会
3 竹本処分粉砕闘争 | 編集委員会
4 旧寮・新寮・新々寮と「新々寮四条件」 | 長谷川吉典
5 吉田寮の資料室-一次資料の蓄積 | 長谷川吉典
6 京大の耐震化推進(一)取り残される吉田寮、西部講堂 | 編集委員会
7 京大の耐震化推進(二)二度目の吉田寮耐震調査 | 編集委員会
8 新棟建設とオールジェンダートイレ | 大隅楽
9 吉田寮をめぐる予算 | 編集委員会
10 近年の大学運営方式の変化 | 編集委員会
11 市民と考える吉田寮再生百年プロジェクト | 喜友名正樹・繁澤良介

●史料からみる吉田寮
1 河上肇教授講話(1915年)
2 敗戦直後の舎生の生活(1945年)
3 学寮に寄せる | 奥田東(1965年)
4 青春を謳歌できる京大らしい寮を/学寮について思うこと | 佐佐木綱(1984年)
5 1986年度入寮パンフレット『生活指南』への森毅・浅田彰寄稿文(1986年)
6 寮生との一年間を振り返って | 住友則彦(1988年)
7 吉田寮在寮期限設定に伴う一連の措置の完了について(所感) | 西島安則「(1989年)
8 あついぜ!! 吉田寮炎上 | あっきー(1997年)
9 京都大学吉田寮を訪ねて | 尾池和夫(2009年)
10 学寮の意義について | 西村周三(2010年)
11 確約「吉田寮現棟(管理棟・居住棟)の建築的意義」(2012年)

●証言
1 自炊の安全と調理場の改修を達成した吉田寮の自治 | 冨岡勝・奈倉道隆
2 新寮(熊野寮)建設闘争の記憶 | 折茂勝巳・山本駿一
3 寮生活は思想を育む | 高橋龍太郎
4 文化部情報局再建と資料集公刊 | 山本英司
5 自主管理空間としての吉田寮食堂 | 唐仁原俊博
6 生活ぐるみの異文化交流-留学生への日本語学習支援の経験から- | 藤吉圭二
7 家族で入寮するまでの経緯-セーフティネットとしての機能- | 松野晴美

●論考
1 初代総長 木下広次と寄宿舎 | 冨岡勝
2 吉田寮現棟・食堂「京大最古」の建築的価値 | 編集委員会
3 戦前期吉田寮のアジア人留学生たち | 盛田良治
4 寮「自治」考 「責任ある自治」とは何か | 福家崇洋
5 入寮枠の性別要件をめぐる歴史 | 大隈楽
6 吉田寮と大学の「確約」について | 木村大治
7 三つの史料に見る団交というコミュニケーション | 編集委員会
8 自治寮が培う生活の自律性 | 奈倉道隆
9 学生生活委員として感じたこと | 伊勢田哲治
10 「建築文化財」京大寄宿舎(吉田寮)の保存・活用 | 中尾芳治
11 近年の「教育寮」「国際学生寮」と吉田寮 | 冨岡勝

●吉田寮関係年表

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