ファシストたちの肖像 社会的〈力〉と近代の危機

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[2025年7月/四六H/664頁/] 
著=マイケル・マン
監訳=横田 正顕 発行=白水社
訳=小山吉亮/平田武/藤嶋亮/村上宏昭 


近年、権威主義や極右ポピュリズムの台頭といった新たな問題が浮上している。戦間期ヨーロッパにおいてファシズムの牙城となったイタリア、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、スペイン。これらの諸国がたどった運命は何に由来するのか。本書が見出したファシズムの中核的支持基盤は、若い男性と国境を脅かされた地域の住民、そして公務員層だった。歴史的パースペクティブの下に大胆な図式を提示している本書の意義は大きい。

目次:
日本語版への序文


第一章 ファシズム運動の社会学
第二章 戦間期の権威主義とファシズムの台頭を説明する
第三章 イタリア――元祖ファシスト
第四章 ナチズム
第五章 ナチズムに共鳴した人々
第六章 オーストロ=ファシズム、オーストリアのナチ党
第七章 ハンガリーの権威主義諸派
第八章 ルーマニアの権威主義諸派
第九章 スペインの権威主義諸派
第十章 結論-ファシストの生死を問う

監訳者あとがき
解説 | 平田武
付表

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