スネーク・ピープル ジグザグデモ、あるいは戦術の系譜
[2025年8月/四六判/414頁/]
著=酒井隆史
発行=洛北出版
目次:
ジグザグ・クロニクル(年表)/凡例[はんれい]
第I部 スネーク・ピープル
〈1960‐5・1〉
蛇行す[ジグる]べきか、蛇行せ[ジグら]ざるべきか?
〈1960‐2002‐2012〉
ここではやくも蛇行[だこう]して
〈1945‐49〉
戦争の瓦礫[がれき]からうねり這[は]いでるヘビ:4つの資料より
〈1948〉
大阪市で警察局長はヘビ退治に血道[ちみち]をあげる:大阪市における公安条例の誕生
〈1954〉
許可か、届出か
〈1960〉
この年、だれもが蛇行した A Year of Snake Dance
〈1965‐2024〉
座標の設定
第II部 ジグザグデモの黄金時代
〈1950‐1954〉
ヘビは美しい Snake is Beautiful
〈1949〉
古都のヘビを建築家が観察し、再生ニッポンの広場を構想する
〈1953〉
この年、つぎつぎとヘビが生まれ、増殖する
〈1954〉
若者たちは、はじめおずおずと、やがて大胆に蛇行をはじめる
〈1954‐1960〉
「田舎」でもヘビはうねりはじめる
〈1954〉
ヘビはだらしない兄弟にふんがいし、膨れあがりながらうねってまわる
〈1954〉
「自由労働者」は、いついかなるときも蛇行する
〈1955〉
いまはいいけども、来るべき社会主義社会では地に足をつけてくださいね、と、作家がヘビに注文する
〈1956〉
演劇家はヘビばかりなのにうんざりしながら、空想で演出する
〈1956〉
砂川[すながわ]でヘビはよろこびの凱歌[がいか]をあげる
〈1957‐1958〉
作家は、蛇行し、批判する
〈1958〉
仲間であるはずの人たちが、人を使ってヘビに石を投げさせはじめた
〈1954‐1959〉
教師たちは、屈折しながら蛇行する
〈1958〉
われわれはヘビではない:「文化人」は一線を画す
〈1959〉
意外な人物がヘビをくさす
〈1959〉
総評議長、ヘビを擁護[ようご]する
〈1959‐12・8〉
ヘビが棺桶[かんおけ]をかついでうずをまく
第III部 いつ、どこで、どんなふうに生まれたのか?
〈1923〉
「へたり込み」の誕生
〈1925‐1935〉
スネーク・ダンスの誕生を考察する
第IV部 ジグザグデモ-栄光と凋落[ちょうらく]
〈1960〉
どういう年だったのか?
〈1957〉
学生が「先駆性」を発揮して、ヘビになるのはやめよう、と呼びかける
〈1958‐1960〉
ここで批判の論理を確認しつつ、蛇行的考察を試みる
〈1960‐6・15〉
「フランスデモ」はいつ生まれたのか?
:それは「ヘビの変態[へんたい]」だった
〈1968〉
そのうねりは想像以上に大きかった:スネーク・ダンスの国際的インパクト
第V部 ヘビ退治[たいじ]
〈1960〉
三池[みいけ]、あるいは戦術の系譜
〈1960‐1999〉
ここでまたもや蛇行して、「戦術の多様性」を考える
〈1960〉
「圧縮併進[あっしゅくへいしん]」によるヘビ退治がはじまる
〈1960‐1967〉
丸太を投げられたヘビは黒い割れ目に消える
文献表/あとがき/索引(事項、人名)