ボスニア内戦 グローバリゼーションとカオスの民族化

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[2025年8月/文庫/576頁/] 
《ちくま学芸文庫》 
著=佐原徹哉 
発行=筑摩書房


目次:
ボスニア内戦と民族浄化-はじめに

I ボスニア内戦の歴史的背景
一 ボスニアにおける民族意識の出現
二 ユーゴスラヴ統一主義の実験

II 虐殺の記憶
一 第二次世界大戦と民族的暴力の爆発
二 ウスタシャによるジェノサイド
三 パルチザン運動の勝利
四 「パンドラの箱」の封印

III 冷戦からグローバリゼーションへ
一 ユーゴスラヴィア社会主義連邦の存立要件
二 民族問題の構図
三 クロアチアの「マスポク」
四 繁栄の頂点としての一九七〇年代
五 連邦解体のメカニズム
六 スロボダン・ミロシェヴィチとセルビア民族主義
七 ボスニア政界の混迷

IV ユーゴ解体-「グローバリゼーション」の戦争
一 複数政党選挙と法と秩序の崩壊
二 ボスニアにおけるシステムの崩壊
三 連邦を支える制度の解体
四 クロアチア戦争とユーゴ解体

V 内 戦 勃 発
一 ジェノサイドの政治利用
二 内戦の準備
三 内 戦 前 夜
四 戦 争 勃 発
五 内戦の概要

VI 民 族 浄 化
一 内戦とジェノサイド言説
二 セルビア人の残虐行為
三 クロアチア人の残虐行為
四 ボシュニャク人の残虐行為
五 民族浄化の本質

VII ジェノサイド
一 スレブレニツァ事件とジェノサイド
二 スレブレニツァのボシュニャク人とセルビア人
三 ジェノサイドの開始
四 虐   殺
五 民族浄化とジェノサイドの違いは何か

VIII 内戦のメカニズム
一 「殺し合う市民」と他者への恐怖
二 メジュゴーリエの小戦争
三 内戦と組織犯罪者
四 民兵と脱階級者たち
五 民兵と「普通の市民」たち
六 カオスの民族化

あとがきにかえて-戦後のボスニアとジェノサイド言説
文庫版あとがき

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