戦争に抵抗した野球ファン 知られざる銃後の職業野球

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[2025年8月/四六判/240頁/] 
《筑摩選書》 
著=山際康之 
発行=筑摩書房


目次:
第1章 魅了された人々
二〇〇〇人からの出発
時代を読んだ文士
目覚めた野球ファン
「お尋ね」欄への投稿
野球場の建設ラッシュ
先進的な女性たち
婦人デーの試み
下町の応援団
宮様の訪問


第2章 襲いかかる戦火
野球狂大臣
帝大医師の初観戦
事変勃発で入場料が戦車に
前代未聞の球団経営
宣伝巡業の旅
軍の広告塔
白衣の勇士たちの入場
かわりゆく球場の背景
スコアボードの広告
新たな客層の開拓


第3章 強まる戦時統制
帰ってきたエース
苦悩のピッチング
ぜいたくは敵だ
新体制運動の余波
日本語化の是非
人格否定の改名
チーム名まで
日系人選手たちの選択
憲兵に追われて
スパイ摘発
危険人物
常連の経済学者
特高の監視下
東部司令部の防空計画
要塞になった野球場


第4章 密かな娯楽
開戦の日
喜びに酔いしれる人々
陸軍報道部による検閲
自発的決意への誘導
手榴弾投げの余興
軍服姿でグラウンドへ
空襲下の観戦
眉つばの戦果
飛ばないボール
延長二八回でも帰らない客
心無いヤジ
はびこる野球賭博
軍内にも汚染
八百長事件捕物帳
国際映画観賞会


第5章 反骨の人々
芸術検閲の実態
敵性語排除の研究
野球統制令の功罪
反東條の応援団長
投手失格
戦地にいる選手への想い
英雄戦死発表の日の来場者
それぞれのレジスタンス
徴兵逃れの危険な偽装工作
大学生選手
軍需工場を隠れ蓑に
軍務公用のアナウンス
怒りの声援
わずか一四人のチーム
最後を見届けた二〇〇〇人

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