無名兵士の戦場スケッチブック 砲弾と飢餓と鎮魂
[2025年7月/A5/208頁/]
著=砂本三郎
解説=渡辺考
発行=筑摩書房
砂本三郎氏(1917〜1997)が1979年頃にまとめた130枚の絵に綿密な解説を加え書籍化したもの。
目次:
本書刊行について | 渡辺考
鎮魂 | 砂本三郎
〈解説〉砲弾と飢餓と貧困 | 渡辺考
1 歴史ある城下町に育ち
ビロードのアルバム
若き日々、戦争に傾斜していく日本
島根の新設連帯へ
2 中国の戦場に
中国上陸
当初はおだやかな日々
冬季作戦ニ参加
描かれた捕虜虐待
この捕虜は殺されぬ
初めて描かれた戦友の死
異国の生活にも焦点を
落日燃ゆ
3 宜昌作戦とは
ニュースが伝える戦いの一端
作戦開始
馬も倒された
戦場の現実
最大の悲劇戦
渡河作戦の成功
宜昌陥落す
4 従軍作家たちの宜昌作戦
「宜昌作戦」従軍手帳
飛行場の光景
細かい殴り書き
加筆された「抜萃」
「鞍馬天狗」作者が見た戦場
文士たちの肖像
描写された兵士の苦しき実情
5 終わらぬ作戦
親日家だった敵将の碑
岩山での攻防戦
傷ついた『三国志』の舞台
70名の救出作戦
太平洋戦争開戦と続く作戦
レクイエム
6 南十字星のもと、飢えとの戦い
ふたたび戦場へ
髑髏と鎮魂
飢餓の島『いろはカルタ』
開戦時の要衝の島
危機感薄い鳥形の島
米軍の猛攻
捕虜処刑事件
飢餓の島に来島
戦なきなかのサバイバル
南冥の日々
飢えとの戦いの終焉
戦争裁判について
7 夢に見し 故郷ぞ帰る