[新版]学校では教えてくれない差別と排除の話

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[2025年9月/四六判/264頁/] 
著=安田浩一 
発行=皓星社


目次:
プロローグ
外国人労働者は奴隷じゃない!
ヘイトスピ-チ―憎悪に満ちた言葉はなぜ生まれるのか―
私たちは沖縄のことを、どれだけ知っているのでしょう?


1 「いじめられっ子」と「いじめっ子」のはざまで
父の転勤、僕の転校、そしていじめ
高卒後、社会運動を経て週刊誌の記者になる
ライフワークとなった「労働問題」の取材
そして、興味の対象は日本で働く外国人労働者へ


2 なぜ僕は差別や排除に興味を持つようになったのか
中国人実習生の実態
外国人技能実習制度とは
外国人を奴隷のように働かせる経営者たち
日本経済がもたらした悲劇
実習生を安い賃金で働かせる仕組み
経営者の言い分にも一理あるが……


3 排除される外国人労働者
外国人労働者がいなければ、日本の農家はまわらない
建前のうえでは外国人を国内で働かせない理由
技能実習制度をやめた韓国
かつて日本は外国に労働者を送り出していた
研修生が起こした殺人事件


4 ある実習生が見た日本の現実
日本に裏切られ、残念で悲しい
苦しめるのも助けるのも日本人
排除されている外国人労働者は実習生だけではない


5 差別する人々との出会い
気持ち悪い人々
ネタになると思って取材したものの……
差別が生み出す被害者


6 ヘイトスピーチとはなにか
コロナ禍であぶりだされた偏見の数々
ネットのデマとウトロ地区放火事件
憎悪に満ちた言葉の暴力
法律で食いとめられるのか
クルド人にとって理想の地だった日本
普通に生活しているだけなのに
ここ二〇年で外国人住民は三倍以上になったが、犯罪数は激減
ヘイトに怯えて暮らすクルド人の子どもたち
かつては帰るのが楽しみだった街


7 なぜ彼らは差別するのか
噴きあがるスイッチとは
どんな気分で差別するのだろう
「奪われた感」を持つ人の増加


8 なぜ沖縄は差別されるのか
僕が沖縄に関わるきっかけ
露骨な差別がはじまるとき
沖縄を知らない「本土の住民」
フェンスの「内側」に囲われる沖縄
知らないことから差別が始まる
なぜ沖縄は「土人」という言葉に敏感なのか
沖縄を伝えつづける


9 差別や排除とどう向きあえばよいのか
小さな正義感
学校で差別と排除をどう教えるか
差別や排除を見つめるまなざし
無知と誤解
ゆっくりと、少しずつ、ともに生きる
差別と排除のない社会はきずけるのか


[対談]
世界はカラフルで、気持ちいい-差別と排除のない世界の作り方-
| 金井真紀×安田浩一

新版によせて

安田浩一が選ぶ差別と排除を知るための本

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¥1,980(税込)
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