生類の思想 体液をめぐって
[2025年10月/四六H/288頁/]
著=藤原 辰史
発行=かたばみ書房
目次:
はしがき
I わずらう
体液をめぐる思考-生類の思想が編み直されるところ
慢性と急性-人文学的省察
「自己する」の不調-アレルギー時代の人文学的考察
II あそぶ
家庭科の哲学-「人間する」を遊ぶ
墨色と泥色の記憶-かこさとしの絵の淡い濁りについて
子どもの商品化に抗する思想
いま環境について考えるとはどういうことか
III はぐくむ
農業技術への問い-ハイデガーの概念「はぐくむhegen」について
土の思想をめぐる考察-脱農本主義的なエコロジーのために
さつまいもと帝国日本
賢治と道子をつなぐもの-「植物医師」と硫安
IV たべる
培養肉についての考察
食の闇について
人間チューブ論-食のダイナミズムを考える
エディブル・プラネット
V まじる
「規則正しいレイプ」と地球の危機
表皮の脱領域的考察
もれる-膜が食い破られること
「たかり」の思想-食と性の分解論
あとがき
