ドイツ戦後史 1945-1955 瓦礫の上の民主主義
[2025年9月/四六判/560頁/]
《亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ》
著=ハラルト・イェーナー
訳=森内 薫
発行=亜紀書房
目次:
はじめに
1.零時?
かつてこれほど多くの始まりがあったことはなく、
これほど多くの終わりがあったこともなかった。
2.廃墟
いったいだれがこれらすべてをもう一度きれいに片づけるのか? 瓦礫撤去作戦
廃墟の美と廃墟ツーリズム
3.大移動
解放された強制労働者とさまよう囚人-永遠のホームレス
追放された人々。そしてドイツ人の、自分自身への衝撃的な出会い
道の上で
4.ダンスへの熱狂
「私のかわいそうな、破壊されたマインツ」
5.リーベ一九四七
焼け焦げた男たちの帰還
コンスタンツェは世界を巡る
生に貪欲、性に渇望
女余り-少数派であることが男性を優位にした
東の、無防備な人々
ヴェロニカ、ダンケシェーン、西独にて
6.盗み、配給、闇市場の取引-市場経済へのレッスン
最初の再配達-略奪の仕方を学ぶ市民たち
配給券のロジック
小さな泥棒の国家-個人のイニシアチブと犯罪性
市民権の学校としての闇市場
7.経済の奇跡と不道徳の不安
通貨改革、第二の零時
ヴォルフスブルク、人間のプランテーション
スタートアップ:ベアテ:ウーゼは訪問販売のかたわらビジネスモデルを発見する
ドイツは汚物の中で溺れているのか? わがままへの恐怖
8.再教育者たち
連合国はドイツ人の心理改革を始めた
9.芸術と民主主義のデザインの冷戦
芸術への飢え
抽象芸術は、社会的市場経済をいかに装飾したか
キドニー・テーブルはいかにして人々の思考を変えたのか
10.抑圧の音
沈黙、会話、気乗りのしない間隔詰め
現実になってしまった奇跡
あとがき 幸福
謝辞
訳者あとがき