マンガはうたう なぜ平面から音が聞こえてくるのか

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[2025年10月/四六判/296頁/] 
著=細馬宏通 
発行=青土社


目次:
はじめに
I うたは細部に宿る
動作のリズム-ナガノ『ちいかわ』
音楽はいつ終わるか-「ひとりごつ」考

II うたがマンガを生む
欠片と欠片-市川春子の声と歌
うたとうどん-高野文子『奥村さんのお茄子』論

III うたの専制
あふれる牛がやってくる-スズキロク『よりぬきのん記』
替え歌と節-中沢啓治『はだしのゲン』
声に出して読む赤塚不二夫-『もーれつア太郎』をめぐって
赤塚不二夫『レッツラゴン』が鳴らす声

IV 調子のよい声、滞る声
子どもの多声-さくらももこ『ちびまる子ちゃん』
内言のない会話劇-「日記」以前としての『BUTTER!!!』
マンガの声、アニメーションの声-大川ぶくぶ『ポプテピピック』

V コマを渡るうた
こまどりは死に、うたが始まる-魔夜峰央「クック=ロビン音頭」考
1977年夏の一ページ-江口寿史『すすめ!! パイレーツ』序説
声と動作の分割-クオンタイズするコマ
ナレーションを操る者たち-語りの逸脱

VI 書き文字の声
らくがきするな-『すすめ!! パイレーツ』の余白に
panpanyaの主題による四つの変奏
追想の捕球法-松本大洋『花男』論

反転と転生-大島弓子試論

あとがき
引用図版一覧

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