近現代アイヌ文学史論〈現代編〉 アイヌ民族による日本語文学の軌跡
[2025年9月/四六判/564頁/] 
著=須田茂 
発行=寿郎社
目次:
はじめに
第1章 戦後のアイヌ文学の幕開け-言論活動の復活
一節 高橋真と『アイヌ新聞』の挑戦
二節 『北の光』と新生北海道アイヌ協会
三節 進駐軍とアイヌ民族の言論活動
第2章 知里真志保の業績と影響
一節 知里真志保の「アイヌ系日本人」論
二節 アイヌの人たちの知里真志保像
三節 知里真志保と近現代アイヌ文学
四節 現代アイヌ文学への貢献
第3章 現代小説の台頭
一節 鳩沢佐美夫(1935〜1971)
二節 上西晴治(1925〜2009)
三節 鳩沢佐美夫と上西晴治の交錯
第4章 1970年代のアイヌ文学の展開
一節 「対談 アイヌ」以後の『日高文芸』
二節 「葦の会」と『葦の会だより』
三節 新聞『アヌタリアイヌ-われら人間』
四節 佐々木昌雄の仕事
五節 1970年代のアイヌ著述家群像
六節 同人誌『北方群』
第5章 脱植民地化への挑戦
一節 結城庄司(1938〜1983)
二節 荒井源次郎(1900〜1991)
三節 海馬沢博(1919〜1987)
第6章 「エカシ」たちの復活とその仕事
一節 森竹竹市・貫塩喜蔵の復活
二節 山本多助(1904〜1993)
三節 貝澤正(1912〜1992)
四節 葛野辰次郎(1910〜2002)
第7章 萱野茂の仕事
第8章 アイヌ民族による現代詩歌
一節 現代詩
二節 短歌
三節 俳句
第9章 多様化する現代アイヌ文学
一節 自伝文学の活性化
二節 児童文学の広がり-絵本と童話
三節 1980年代以降の主なアイヌ文学の著作
第10章 現代アイヌ文学についての試論
一節 現代アイヌ文学とは何か
二節 現代アイヌ文学の潮流
三節 世界の先住民族文学との比較
四節 アイヌ文学の展望
あとがき
主な参考文献
近現代アイヌ文学史年表(1866〜2022)
文献索引
人名索引
