焚殺歴史の闇に隠されたあるゲイ・クラブの悲劇

［2025年10月／四六判／500頁／］　
著=ロバート・W・フィーゼラー　
訳=柿沼瑛子/西本理恵子　
発行=国書刊行会

1973年6月24日、アメリカ南部ニューオーリンズのゲイ・クラブで放火事件が発生し、32人が命を落とした。同性愛者を標的とした大量殺人事件であり、同時に社会の根深い差別と無関心を浮き彫りにする象徴的な悲劇となった。

目次：
序文

序章
【第一部】炎
第1章男同士の絆
第2章日曜礼拝
第3章ゲイ解放運動
第4章団結すれば我々は立つ

【第二部】灰
第5章混乱の中で
第6章助けを呼ぶ電話
第7章ゲイ解放運動の到来
第8章それぞれの光景
第9章見世物小屋
第10章火災危険度
第11章追悼式にて

【第三部】レガシー
第12章公式見解
第13章転落
第14章立ち上がる人々
第15章癒えない傷
終章セカンド・ライン

原注
謝辞
本書のリサーチに関して

[解説]
死者たちを代弁する労作-『焚殺』の時代を解題する | 北丸雄二