上野さん、主婦の私の当事者研究につきあってください
[2025年1月/四六判/240頁/]
著=上野千鶴子/森田さち
発行=晶文社
目次:
はじめに | 森田さち
1章 母の期待を勝手に背負って死にたくなる
なぜ私があなたの人生に関心をもたなきゃいけないんですか?
幼少期-「私って、もしかして必要ない存在なのかな」
中学受験-息子への期待と、娘への無関心
中学時代1-お嬢様養成所への違和感
中学時代2-ヤンキーの同級生から学んだこと
「援交」は死ぬ理由をつくるためだった
痴漢冤罪を責める男へ 痴漢なくしてから言ってくんない!?
「成績順に採ると女が増える」別に増えたっていいじゃん
2章 夜の仕事で「男のくだらなさ」を学び、生きなおすために子どもを望んだ
大学合格で無事に「役目を果たした」と思いきや
夜の仕事を始めた理由
夜の世界の半年間で「男のくだらなさ」を学んだ
暴力を目の当たりにして退店。そして予期せぬ妊娠
中絶しても「なかったこと」になんてならない
産む/産まないエゴイズムを肯定できないのはなぜか
ミソジニーに嫌気がさして、総合職をあきらめる
夫からのプロポーズに恩義を感じて結婚
3章 エリート夫に命がけでキレた日から、人生が少しずつ前向きになった
子どもが生まれても「俺様ファースト」を崩さない夫
命がけでキレた日から、夫が態度を改めた
「誰のおかげでメシが食えてると思ってるんだ」問題
関係をあきらめた夫とセックスできる?
夫のエリート至上主義を「だめ連」が突き崩す
4章 交通事故に遭って気づいた「ひとりで子育てしなくていい」
交通事故に遭って「ああやっと死ねる」と思った
家事は不払い労働である
「もうひとりで育児したくない」
エリート夫がキャリアの代償に失ったもの
親になれなかった男が「共同親権」なんて求めるな!
専業主婦に憧れる女の子に伝えたいこと
財布から家族の形がわかる
子どもを産んでよかったこと
5章 今を生きる女の子たちへ 一緒に闘おう
次世代への負の連鎖を断ち切る
寺子屋活動で地域の子どもとつながる
女性の政治参加を阻む最大の敵は
女性管理職はなぜ増えないか
東大入学式の祝辞を聞いて
専業主婦が世間を変えてきた!
深刻化するネオリベと「非モテ」問題
「女子枠」に反発してのは東大女子だった
当事者研究は現実を揺るがす?
終わりの見えないルッキズムの呪縛
親こそセルフケアを
おひとりさまの老後
障害を得たことが認められない高齢者
中二病を乗り越え、死ぬまで生き切る
おわりに | 上野千鶴子
