日本の「射精責任」論
[2025年12月/四六判/336頁/]
編=齋藤圭介
発行=太田出版
目次:
はじめに 赤子を遺棄した女性は加害者なのか | 齋藤圭介
第1章 ガブリエル・ブレア『射精責任』と日本の射精責任論 | 齋藤圭介
第1部 日本の射精責任論
第2章 〈孕ませる性〉の自己責任-中絶・避妊から問う男の性倫理 | 沼崎一郎
第3章 孕ませる性と孕む性-避妊責任の実体化の可能性を探る | 宮地尚子
第4章 膣内射精性暴力論の射程-男性学から見たセクシュアリティと倫理 | 森岡正博
第2部 男性学・男性性研究からの問題提起-「射精」×「男性」
第5章 男性の「ケアの力」という課題-射精責任論とマスキュリニティ | 伊藤公雄
第6章 『射精責任』と精子の行方 | 赤川学
第7章 男性の射精責任をどう考えるか | 森岡正博
第8章 生殖に関する責任の共有に向けた男性支援へ | 多賀太
第3部 フェミニズムからの問題提起-「射精」×「フェミニズム」
第9章 「射精責任」と「女性の自己決定権」 | 江原由美子
第10章 性的同意と射精責任 | 菅野摂子
第11章 女性のリプロと男性の射精責任 | 塚原久美
第4部 異性愛、自然性交、生殖をめぐる規範の外側からの問題提起
第12章 孕ませられない責任-男性不妊の文脈で「射精責任」を考える | 竹家一美
第13章 異性間による射精責任を相対化する-同性間による人工授精とHIVの文脈から | 新ヶ江章友
第14章 生殖する身体から避妊や妊娠の責任を考える | 中真生
第15章 男性の射精とその責任をめぐって | 齋藤圭介
あとがき
