小さな「戦犯」 音楽家たちの戦争責任
[2026年1月/四六判/224頁/] 著=松田 健一 発行=高文研戦時下において、音楽や芸能がどのように「下からの熱狂」を支えていたのか。俳優 矢田稔の半生ともに探る。//目次:/1 プロローグ//2 戦時童謡歌手・矢田稔/お国のために/戦前の天皇観/青い鳥児童合唱団/師・佐々木すぐる/努力の人/歌えなかった「月の沙漠」/今も師を追慕//3 戦時期のデビュー/突然の「専属契約」/二足のわらじ/戦火拡大期の芸能界/ほかの子どもと「別世界」/日米開戦の記憶/消えなかった米英音楽/映画出演/予期せぬ「熱狂」 //4 音楽界の戦争協力/表現が不自由だった時代/レコード検閲の開始/「御用団体」の登場/天皇制への奉仕/肉弾三勇士/音楽の経済貢献/慰問に注力//5 天才少女歌手・高橋祐子 /忘れられた天才/「やさしい親鷲」/専属契約での「囲い込み//6 戦争にささげられた歌/音楽教育の変質/本土初空襲に遭遇/戦局転換の契機/空襲と歌/「出て来りゃ地獄へ逆落とし」/低調な歌への批判//7 歌手引退と終戦 /突然訪れた変声期/杉村春子とのハーモニー/城北大空襲/着の身着のまま/都会っ子へのいじめ/講堂で聞いた「玉音」/初めて見たアメリカ人//8 新聞紙上の「楽壇戦犯論争」/解放感/「楽壇戦犯論争」/論争広がらず/過去を白紙化/新聞も「共犯関係」/「反省」なき再出発/ささやかな抵抗//9 音楽家たちの戦後/非国民とされる恐怖/忘れ得ぬ歌/戦後の改作/佐々木すぐるの悔悟/時代を乗り越える歌//10 戦後に芽生えた「戦犯」意識/「自由」を謳歌/芸能活動を再開/俳優座養成所/テレビ黎明期に身を置く/転機/戦時期を回顧/戦争体験談との出会い//エピローグ//主要参考文献・資料(五十音順)/あとがき/
