京都 祈りと差別の千二百年
[2026年2月/四六判/432頁/]
著=磯前 順一
発行=亜紀書房
目次:
はじめに-もうひとつの京都へ
京都という歴史空間へ
差別への素朴な問い
穢れと救いの信仰史
本書の構成
序章 境界 五条橋-異界へのいざない
都の入り口、羅城門
五条橋をめぐる物語
無縁所としての洛東
内裏、聖と俗の構造化
非人と神聖なるもの
第一章 殺生 六条河原-河原者のつぶやき
六条河原と奈良坂
中世における「聖」
非人と河原者・穢多
四条河原の河原者と武士
排除と包摂、そして否認
武士、検非違使と放免
殺生と往生
第二章 病 弓矢町-救いをもたらす信仰
癩者の村と薬師信仰
犬神人と坂の者
カトリック教の到来と癩者
祇園会と犬神人
畏怖、清目の論理
第三章 死 六道の辻-往生という欲望
六道参りと念仏聖
葬送の六道の辻
六道輪廻と世界
清水の舞台から飛び降りる
往生と補陀落信仰
第四章 平等 清水寺-差別しているのは誰なのか
阿弥陀堂の専修念仏
悪人正因説
六角堂の夢告
不可視化される賎民
平等と差別
自由と来世
終章 「人間失格」-声を発する資格
人間失格
動物としての人間
翻訳不可能性
差別、文明化の過程
現代の悪人正因説
蘇民将来の風
あとがき
