金子文子 反逆の思想 「人間の絶対平等」を求めて
[2026年3月/四六判/256頁/] 著=安元隆子
発行=皓星社
目次:
はじめに
1 「人間の絶対平等」を掲げた金子文子
2 獄中手記『何が私をこうさせたか』
3 本著の構成
序章
1 検閲と編集者の関与
2 文学として読む『何が私をこうさせたか』
3 「私」の探求
I 『何が私をこうさせたか』を読む
第一章 父と母
1 迷信家・運命論者の父
2 依頼心が強く性に引きずられる母
第二章 山村の生活
1 極貧の山村での生活
2 貧しさの根源にある物々交換
3 近代文学が描いた都会と田舎
4 経済的視点の醸成
5 教育現場の物々交換
6 山村の自然の新しい価値の発見
第三章 朝鮮での日々
1 京釜線の町・芙江
2 岩下家-高利貸しと阿片-
3 笞刑
4 金銭と裏表の論理、そして、盗みの告白
5 子供の尊重と学校教育批判
6 朝鮮の人々と自然
7 無籍者
8 書かなかった/抹消された三・一運動
第四章 上京まで
1 わけのわからぬ力
2 語られなかった男
3 上京-運命からの脱却と虚栄心の行方-
第五章 東京生活
1 苦学生
2 キリスト教への接近と幻滅
3 「虚栄心」の時代
II 『何が私をこうさせたか』その後
第六章 『獄窓に想ふ』と『啄木選集』
1『獄窓に想ふ』と『啄木選集』
2 金子文子の石川啄木受容
3『獄窓に想ふ』「自序」五首
4 反強権の思想
5 三行書き
6「我を愛する歌」と「己を嘲るの歌」、そして意識の運動性
7 歌語と発想の類似
8 生活のリアリズムと刹那の感情
第七章 マックス・シュティルナーの「唯一者」の思想
1 シュティルナー『唯一者とその所有』と日本の翻訳状況
2 金子文子の「自己」の発見
3 一九二五年一一月の公判準備調書と提出書面
4 政治運動から哲学運動へ
5 自己犠牲
第八章 アルツィバーシェフ「復讐」の思想
1 日本におけるアルツィバーシェフ受容
2 『労働者 セヰリオフ』
3 宮島資夫とアルツィバーシェフ
4 金子文子の「復讐」
5 アルツィバーシェフの『作者の感想』
第九章 末期の思想
1 爆弾入手計画
2 文子の証言の背後にあるもの
3 獄中の虚栄心とその脱却
4 末期の思想-死刑宣告まで-
5 末期の思想-獄中死まで-
第十章 人間の絶対平等とジェンダーフリー
1 人間の絶対平等を求めて
2 ジェンダーフリーを求めて
初出一覧
金子文子年譜
文献・参考文献
あとがき
