企業のヤスクニ 「企業戦死」という生き方
[2022年2月/四六H/288頁/]
著=金子 毅 発行=高文研
目次:
はじめに-企業幻想を解体する
I 企業戦死への道
●不意に死は訪れる
働き過ぎ社会の到来
過労死・過労自殺の認定とその背景
過労死・過労自殺をめぐる海外事情
●単能労働の呪縛
二つの働き方
変質する多能
単能に呪縛された労働
●マニュアル洗脳術
マニュアル労働=単純労働?
主体を奪うマニュアル
ディズニーの魔法のマニュアル
夢の世界の魔法は解けるのか?
II 企業理念のポエム化
●企業理念というポエム
企業理念の登場
メッセージ化された企業理念
「ポエム」としての企業理念
●企業博物館というメディア
企業博物館とは?
企業博物館のケース・スタディ
企業戦士は良き家庭から
温(恩)情あふれる経営家族主義?
「家庭」、「家族」幻想(「ポエム」)
III 死に至る服従
●「恥」から見る服従
矛盾のループという檻
恥から見る服従
●楽園の永住者/楽園からの逃亡者
楽園の永住者
楽園からの逃亡者
●不正の受益者として
自己呪縛の陥穽
不正の受益者として
IV 奴隷の生を生きる
●日本的経営の中の「ジャパニーズ・ビジネスマン」
高度経済成長期
オイルショックからバブル期まで
「失われた一〇年」からリーマンショックまで
リーマンショック以降
●奴隷の生を生きる
パワーハラスメントの構造
もう一つの服従のシステム
V 「企業のヤスクニ」幻想からの覚醒
●「企業のヤスクニ」幻想のはざまで
殉職者慰霊の歴史的推移
「労災」からこぼれ落ちた存在たち
製鉄寺/高見神社と殉職者慰霊
殉職者慰霊の現在
●言葉に投影される死者/生者の思い
「企業のヤスクニ」システムに呪縛された言葉
ヤスクニシステムからの解放を示唆する言葉
おわりに-過労死・過労自殺に陥らないために