現代に生きるマルクス 思想の限界と超克をヘーゲルの発展から考える
[2022年2月/A5/292頁/]
著=中井浩一 発行=社会評論社
目次:
はじめに
1 マルクスの思想は世界を変えた
2 マルクスを超えるために
3 唯物史観とは何か
4 「ブルセラショップの女子高生」
5 構成
6 『資本論』はどこに行ったのか
第I章 理想と現実の間 マルクスによるヘーゲル評価の二面性
1「理性的なものが現実的、現実的なものが理性的」
2 マルクスによるヘーゲル評価の二面性
3 自然と社会の関係
第II章 存在は運動し、自らの本質を外に現わす。だから認識はそれを見ているだけで良い。
1 ヘーゲル哲学における存在の運動と認識の運動
2 認識論上の問題
3 問題の真の答え 存在の運動と認識の運動
4 鶏鳴学園での実践
第III章 マルクスの人生──『経済学批判』への「序言」から
1 『経済学批判』への「序言」の訳注
2 マルクスの思想の成立とその後─革命のための思想
3 若きマルクスの時代背景
4 若きマルクスの闘い二つの問いと答え
5 唯物論と観念論─止揚(aufheben)の意味
第IV章 若きマルクスの闘い 「フォイエルバッハ・テーゼ」
1 「フォイエルバッハ・テーゼ」の訳注と説明
2 「フォイエルバッハ・テーゼ」の意味
3 フォイエルバッハの疎外論
4 青年マルクスの二つの側面
5 宗教はどう克服されるのか
6 マルクスの悟性的側面
第V章 唯物史観
1 唯物史観のラディカルさ
2 唯物史観の定式の立体性
3 唯物史観の三項
5 自然と人間の関係
7 マルクスはヘーゲル哲学のどこをどう発展させたのか
8 マルクスの限界と私たちの課題
第VI章 「経済学の方法」(「経済学批判序説」の第三章)
1 「経済学の方法」(「経済学批判序説」の第三章)の訳注
2 全体の構成のわかりにくさ
3 歴史と論理全体の理解
4 各段落の理解
5 マルクスの問題
第VII章 時代の限界と時代を超えること
1 マルクスの問題
2 ヘーゲルの回答
[付論]ヘーゲル哲学は本当に「観念論」だろうか
おわりに