渡辺てる子の放浪記 もう悔しくて悲しくて、怒ってんだ私は!
[2021年11月/四六判/136頁/] 著=林 克明 発行=同時代社目次:/はじめに-魂の叫び//第一章 ホームレス放浪記/・運命の出会い/・奇妙な駆け落ち/・働いてお金を稼ぎたい!/・ある夜の出来事 ゴールのないマラソン/・新しい生命の誕生/・赤ん坊を守ること、親子三人同時に死ぬこと/・長距離トラックの運転手「一緒に飯でも食おうや」//第二章 シングルマザーの放浪/・五年ぶりの東京/・てる子は騙されていた/・母子家庭のはじまり/・働く喜び 生命保険の営業/・背中に走る激痛で一ヵ月入院/・阪神淡路大震災後のレポート/・四〇歳過ぎて派遣労働者になる/・職場で倒れ救急搬送「あなたの健康管理が悪い」/・二時間早く出社し早朝勉強/・政治家への「前史」労働者派遣法改悪反対運動/・れいわ新選組から誕生した「てるちゃん」/・もしかしたら世の中が変わるかもしれない//第三章 社会の現実 DaiGo差別発言を考える/・大貧困化時代の「酸素吸入」と「輸血」/・「野良ネコとホームレスを同列に扱うのは猫に失礼」とDaiGo//●渡辺てる子講演録/・誰がわるいかではなく何が問題か/・差別と排除の残酷性/・露悪的なホンネが受ける社会の危機/・私ですらホームレスを差別する気持ちがある/・居場所がない人々/・食べ物を買うお金くれませんか-新宿の街で//第四章 現実を直視した後に希望が見える/・一九九〇年代後半から始まった排除アート/・矛盾に満ちた現状を無批判に容認/・DaiGoファンの心のうち 成功者と自己一体化/・自己啓発本ばかり売れる社会の病巣/・社会性がなく「自分だけ」の自己啓発本/・誰でもがDaiGoに成り代わる危険性/・ウイークネス・フォビア(弱者嫌悪)という歪み//おわりに-声を上げられない人々の声・生き方・苦しみを聞きたい /