親指が行方不明 心も身体もままならないけど生きてます
[2022年3月/四六判/192頁/]
著=尹雄大 発行=晶文社
目次:
第1章 バラバラにズレた心と身体のあいだ
「だって心がそうさせるだもん」
チックとお祓い
ナチスの行進
病を病んでいないことが最大の病
第2章 ズレているのにズレてはいけない奇妙な世界
「意識する」が現状にもたらしたこと
「小さく前へならえ」という謎の振る舞い
病を生きてしまわない
第3章 「 あいだ」からみた現実
白昼夢という現実もある
生きづらさの現実はどこに宿る
生きづらさの感覚のリアリティ
内観的な身体
第4章 身体観から現実を捉える
インクルーシブな社会を憂う
概念の外に出ることはできるのか
統合されることのない「あいだ」にある身体
痛みと苦はどこにある
親密さが積み上がらない
第5章 武術が教えてくれたこと:身体と現実の多層性
取り合わないコミュニケーションと身体の層
よそよそしいからこそ相手に触れられる
心眼があった時代の身体
腹と肚と胎
死もまたひとつの運動
他者の言葉を他者のこととして知る