「ヘイト」に抗するアメリカ史

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[2022年4月/四六判/331頁/]
編/著=兼子 歩/貴堂嘉之
発行=彩流社


目次:
序  「ヘイト」の構造を歴史的に問い直すために
兼子歩(明治大学准教授)

第1章 差別と「逆差別」は同じ差別なのか?
– 誰が誰をどのような力で抑圧しているのかを見極める
大森一輝(北海学園大学教授)

第2章 ともに生き延びるということ
– 不可視化の暴力と先住民族の抵抗
石山徳子(明治大学教授)

第3章 黒人奴隷制の歴史を問い直す – 奴隷制と人種資本主義の世界史
貴堂嘉之(一橋大学教授)

第4章 負けた戦争の記憶
– 南北戦争後の南部における「失われた大義」と人種・ジェンダー・階級
兼子歩(明治大学准教授)

第5章 記憶の抑圧と歴史の書き換え – タルサ人種虐殺を例に
坂下史子(立命館大学教授)

第6章 「ヘイト」の時代の「アメリカ・ファースト」
– 排外主義への誘惑
南修平(専修大学教授)

第7章 アジア系ヘイトの歴史と現在 – コロナ黄禍論とアジア系の体験から見るアメリカ社会
和泉真澄(同志社大学教授)

第8章 刑罰国家化時代の移民行政 – 「非合法外国人」と「外国人犯罪者」という移民像
佐原彩子(共立女子大学准教授)

第9章 辺境都市から先進都市へ
– グローバリズム時代のオレゴン州ポートランドとその歴史的背景
土田映子(北海道大学准教授)

第10章 クオータはなぜ嫌われるのか – 割当と平等をめぐるアメリカ現代史
南川文里(同志社大学教授)

第11章 ミレニアルズとZ世代 – あらたな世代政治の誕生とアメリカ社会
梅崎透(フェリス女学院教授)

第12章 国際人権レジームとアメリカ例外主義 – 国際人権の歴史のなかのアメリカ、そして日本
小阪裕城(釧路公立大学講師)

第13章 アメリカ人権外交の欺瞞 – 不可視化されてきたアメリカの暴力
三牧聖子(同志社大学准教授)

第14章 声を上げる理由・耳を傾ける理由 – 被爆者運動と日本社会
川口悠子(法政大学教授)

編者あとがき
貴堂嘉之(一橋大学教授)

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