「予科練」戦友会の社会学 戦争の記憶のかたち

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[2022年3月/A5H/256頁/]
著=清水 亮
発行=新曜社


目次:
序章 元兵士たちが遺した記憶のかたち
1 戦争体験者のつながりがつくりだしたもの
2 予科練の二人像という謎
3 戦友会は完全に孤立していたか?
4 研究目的と方法
5 本書の構成

第1章 戦争・集団・記憶 – 社会形態学へ向けて
1 準エリートの集団という研究対象の切り出し方
2 集団と記憶への社会学的アプローチ

第2章 準エリートたちの軌跡 – 学歴と予科練
1 戦前から戦後にかけての予科練出身者のあゆみ
2 学歴認定達成のインパクト
3 碑にみる「エリート」としての自己像

第3章 メディアを介した戦友会の統合
1 戦友会のメディア的形態
2 末期世代の包摂
3 戦友会がつくりだす「予科練ブーム」
4 会報を媒介とした集合的記憶の二重性

第4章 地域婦人会の記憶と行動 – 軍隊と地域の歴史的文脈から
1 なぜ地域住民は戦友会を支援したか
2 地域婦人会の構想と行動
3 軍都を生きた四半世紀
4 かたちにならなかった記憶・構想

第5章 戦後社会の戦友会支援ネットワーク – 元軍人・自衛隊から政財界まで
1 コンボイとしての元予科練教官たち
2 エリート軍人からの支援の弱さ
3 財界・政界・自衛隊
4 コンボイの橋渡しネットワークとその可視化

終章 戦争をめぐるつながりとかたち
1 アソシエーションとしての戦友会
2 戦後社会とつながる戦友会
3 戦争を介した階級横断的なつながりの形成
4 「伝統」化する戦争の記憶のかたち

あとがき
巻末図版 /関連年表 /参考文献/ 事項索引/人名索引

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