性売買のブラックホール 韓国の現場から当事者女性とともに打ち破る

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[2022年5月/A5変型判/254頁/] 
著=シンパク・ジニョン 
訳=小野沢 あかね/萩原 恵美 監訳=金 富子 
発行=ころから


目次:
日本語版に寄せて

序章 性売買が多すぎる

第1章 性売買という常識のブラックホール
性売買のどこが問題なのか
有名無実の違法化
女はみんな娼婦?
性売買を禁止したから性売買が増えた?
性売買を禁止したから性犯罪が急増した?
性売買の違法化のせいで10代女性の性売買が増える?
男性障がい者の権利のために性売買は必要?
「いつでもどこでも性売買を可能にせよ!」
【韓国の性売買SCENE01】性売買実態調査

第2章 韓国の性売買の誕生
性売買大国
韓国の性売買のルーツ
国家が助長した米軍「慰安婦」
買春観光とホステス映画の全盛期
人身売買から海外市場まで
このままではいけない―「性売買防止法」の制定
【韓国の性売買SCENE02】2000年群山、そして変化の始まり

第3章 市場へと向かった性売買
カネになるマーケット
性売買市場の「業者」たち
利潤のネットワーク – 斡旋カルテル
遊興という産業
遊興接客員とは何か
接待共和国 – 根の深い腐敗
買春者、市場の奴隷
買春者は「ご主人様」になれるのか
ホモソーシャルな社会 – 強者と弱者の遊び文化
【韓国の性売買SCENE 03】2011年夏、浦項

第4章 商品にされた女性たち
なぜ性売買をするかって?
商品になって限りなく待機せよ
他人の欲望の徹底した道具になるということ
性暴力と性売買の境界
性売買女性たちが「楽に稼げるカネ」
コントロールの構造 – 前払金
借金、奴隷化、暴行
暴力と殺害に無防備な「市場」
【韓国の性売買SCENE 04】2017年「エイズ性売買女」、その裏

第5章 世界の性売買
どの国をモデルとすべきか?
合法vs違法の論争
合法化以降の現実 – ドイツ
世界中のセックスワーカーを尊重せよ? – オランダ
「セックスワーカー」という幻想 – 米国・ネバダ州
性売買の合法化がもたらした災い – 再びドイツ
誰のための「完全非犯罪化」か – アムネスティ・インターナショナル
私たちは失敗した – 現場の声[ニュージーランド、南アフリカ]
【ANOTHER SCENE】ドイツで出会った活動家たち

第6章 より良き道に立つ
すべてが性売買になる
性売買に食われた人々
当事者になること – ムンチの結成と実践
その判決が残したもの
変化は成し遂げられた
より良き道に立つ
【韓国の性売買SCENE05】2019年、「お姉さんの写真がインターネットに掲載されているわよ」

おわりに 私たちみなが性売買のなかにいる
用語辞典(50音順)
『性売買のブラックホール』関連年表

なぜ本書は日本で読まれる必要があるのか | 小野沢あかね
日本の性売買の現場から | 仁藤夢乃
監訳者あとがき | 金富子

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