放浪の唄 ある人生記録

141506

[2022年5月/B6変型判/350頁/]
著=高木護
発行=虹霓社


最後の放浪詩人・高木護の原点
人間賛歌の自伝的エッセイ

目次:
放浪の唄 プロローグ
働きはじめる – 葉ちゃん – その他のこと
十六歳の陸軍軍属 – 葉ちゃんの自殺と南方転属
十七歳のスパイ – とマライ娘
終戦・重労働刑二ヵ月 – 武装解除と軍事裁判
死の島の抑留生活 – 飢えとたたかった死の島レンバン島
ふるさとに帰る – 両親は既に亡く喀血する体で鍬をもつ
おなごはこわい – 飢えに泣く幼い兄弟のために作男になる
村でのいろいろのこと – ジープのハヤノ先生
口へらしのために家出 – わたしは卑怯といわれてもいい
チャンバラ劇団の役者になる – 劇団脱走・新劇団創立・スターの死
熊本市のバラック長屋に住みつく – 政治結社理想協会の松介氏
担ぎ屋になる – 闇屋のはじまり、はじまり
闇市場番人になる – わたしは、弱虫だ
飴屋の手伝いをする – 花びらのような雪が降る
屋台店を共同経営する – 満天の星は美しかった
古物商を兼ねる – 古下駄の唄
易者になる – 人生なんて
焼き芋屋になる – ミッチも好きだ
再び村のこと – ストップ、出来ない
豚小屋番人になる – おもしろく、おかしく生きるべし
趙家顧問になる – 凄い小娘たち
金属回収業をはじめる – バサ、テツ、イモノ、ナマリ
プレス工場の重役になる – 重役とは?
ボロ選別工になる – 気の向くままに
ポン引きになる – それもおもしろいじゃないか
紙芝居屋になる – 奥サンと女房
ドブロク屋をはじめる – 人夫の神様のような
飲食店をやる – オール密造酒だ
露天商になる – サッちゃんのオッパイ
印刷工になる – 愛が見えない
村へ逃げ帰る – 弱虫も重病である
タブシバ工場を共同経営する – 水車は、ひねもすカッタンコットン
座元になる – 旅芸人の娘たち
トラック助手から、三輪車助手に格下 – 事業は五万円の車から
石工見習になる – 嫁ごをもらおう
隠坊になる – 芋生の源ヤンは、トンネルの番兵
最後の家出 – 永遠にさようなら
立ちん坊になる – イッちゃん、遊ぼうよ
乞食に弟子入りする – 師匠のシャッポ君の乞食訓
唄い屋になる – デッカイキボウノクモガワク
拾い屋になる – 歩きながらの昇天
パチンコ屋の用心棒になる – 趙家の娘にまた逢った
三助になる – 汝の名は男なり、アーメン!
木賃宿に住みつく – 一発百円の夜の天使
旅館番頭になる – おなごの歴史は、アベック旅館から
飯場人夫から同帳場になる – 出ツラーめし代と酒代=おけら
下請け会社の人夫になる – 谷川雁と森崎和江夫妻
労働下宿の人夫になる – ドン底には、底がある
結婚 – さらば九州よ
独りごと – または結論

あとがき
[解説]放浪詩人は戒める | 澤宮 優

在庫状態 : 在庫有り
¥2,200(税込)
数量