変革の哲学 黒田寛一著作集 第六巻
[2022年6月/四六H/482頁/]
発行=KK書房
目次:
『唯物史観と変革の論理』
唯物史観と経済学
– 宇野経済学にたいする梅本克己の「批判」について –
I 主体性論と唯物史観
A 《場所的立場》とは何か?
B 梅本主体性論の現在と過去
C 変質の根拠と構造
II 錯乱した「認識主体の弁証法」
A 始元論の破綻
B 対象的認識と自覚の論理
C 実践論の蒸発
III 宇野経済学批判における難破
A 問題意識
B 《原理喪失史観》への転落
C 流通形態論の歴史主義的補修
IV 経済学と唯物史観
A 「ブルジョア社会の解剖」と「歴史の解剖」
B 裏がえしのヘーゲル主義的基礎づけ
C 「循環の論理」と「歴史の論理」
V 経済学と《変革の論理》
A 経済学的破綻の露呈
B 労働力商品の小ブルジョア的曲解
C 資本制的物化とその変革の論理
あとがき
『変革の哲学』
実践的唯物論への道
I マルクス主義者への自己脱皮を哲学することについて
II 唯物弁証法の主体化について
III マルクス哲学の地平とは?
《変革の哲学》とは何か?
I 実践的唯物論の核心
A 『テーゼ』におけるプラクシス
B 実践論と唯物史観と経済学
C 実践論の構造
II 唯物史観の歪曲
– 『ドイツ・イデオロギー』の観念的解釈をめぐって –
A 解釈における現在と過去
B 「依存関係」の歴史哲学
C 経済学とは無縁な史観
III マルクス疎外論の曲解
– 『経済学=哲学草稿』の俗流化に抗して –
A 「物象化論」の落し穴
B 「対象化・外化・疎外」にかんする珍説
C 労働疎外論へのいわれなき批判
《附録》
「過渡期」の哲学者-梅本克己
I 哲学的探求における政治的なもの
II 変質とその根拠
III 梅本哲学の遺産