動物倫理の最前線 批判的動物研究とは何か

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[2022年5月/四六H/360頁/]
著=井上 太一
発行=人文書院


目次:
序論
批判的動物研究
本書の構成

第一章 動物たちの現状
食用利用
肉用牛/乳用牛/豚/肉用鶏/産卵鶏/魚介類
動物実験
行動研究/医学研究/製品試験
動物園と水族館
ペット産業

第二章 道徳哲学
功利主義革命
理論の重要性/功利主義アプローチの問題
動物の権利
内在的価値と生の主体/尊重原則から権利の導出まで/
権利論の実践的帰結/救命ボートの事例
新福祉主義
新福祉主義の実害/新福祉主義の元凶
廃絶主義アプローチ
単一争点の活動/平和的な脱搾取の啓蒙活動

第三章 社会学
抑圧理論
資本主義
商品化/物神崇拝
疎外
構造的暴力
労働者の逆境/環境破壊
動物産業複合体
エコテロリズム

第四章 ポスト人間主義
人間学、人間主義、人間中心主義
人間の名、動物の問い/生贄構造
生政治
生政治と生贄構造/動物生政治
ポスト人間主義の倫理
ポスト人間的状況/差異と応答/未分化と変成
資本・労働・抵抗
動物労働論/接触地帯/紛争地帯

第五章 フェミニズム
父権制と自然
女性・動物・自然/二元論の形成
父権的抑圧
残酷への意志/暴力の正当化/生殖支配/性と肉食
交差性
批判的動物研究における交差性/交差性分析の意義
寄り添いの倫理
倫理と感情/動物への寄り添い/エコフェミニズムの倫理

終章 総合的解放
総合的解放の系譜
総合的解放の障壁
特権・単一争点・抑圧オリンピック/社会正義の動物軽視/
動物擁護の諸問題
総合的解放の展望
抑圧ネットワークの解明/共通軸の確立

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