魂の形式 コレット・マニー論

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[2021年12月/四六判/256頁/]
著=中村隆之
発行=カンパニー社


目次:
序章 コレット・マニー研究とは何か

問題の所在
方法論
先行研究と資料
本書の構成


第一章 フランスのブルーズ歌手(1926-63年)

テレビのなかの「スター歌手」
歌手を目指すまで
デビュー – オーディション、ミレイユとの出会い
オランピア劇場
最初のEP盤《メロコトン》
ショービジネス界からの訣別の意味するもの


第二章 政治的シャンソンはフリーを目指す(1963-67年)

政治的シャンソンの時代へ
最初の政治的EP盤《キューバ万歳》
《チュイルリー宮》に仕掛けられた爆弾
フランス最初期のフリージャズ・レコード《すべて終わり》
さらなる表現の前衛へ – ビュラビュラ、アルトー、ジャバウォッキー


第三章 「六八年五月」からブラックパンサー党との共闘へ(1967-72年)

孤独と連帯
ベトナムとの連帯
マニーの〈六八年五月〉
《火とリズム》と黒人差別への怒り
ブラックパンサー党に捧げたアルバム《レプレッション》
ルポルタージュとしての歌 – フランス北部の炭鉱労働者とスペイン・バスク地方の神父のために


第四章 政治主義の彼方へ(1972-79年)

政治的であるよりも人間的であること
北アフリカの移民労働者に捧げたアルバム《ペニャ・コンガ》
チリ支援のためのヌエバ・カンシオン
政治主義との訣別とフリージャズを通じた再生
マニー作品の極点《顔=村》
イスラエル/パレスチナ問題に捧げた音楽劇
障害を抱える子たちの声、この子たちの呟きを歌にすること


第五章 自由であり続ける、最後の日まで(1979-92年)

妥協なき表現の探究
「わが兄」アルトーへの愛
スタンダード・ナンバーに託されたカミングアウト
《ケヴォーク》あるいは馴致不能のホロホロ鳥
いくつかの断片
アンコールとしてのラストアルバム《未発表曲集 九一年》


終章 魂の形式


あとがき
ディスコグラフィー

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