文にあたる

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[2022年8月/四六判/256頁/]
著=牟田 都子
発行=亜紀書房

人気校正者が、書物への止まらない想い、言葉との向き合い方、仕事に取り組む意識について思いのたけを綴った初めての本。

目次:
はじめに

1 赤鉛筆ではなく鉛筆で

そんなことはない
サバをめぐる冒険
文章の強靭さ
アシカを疑えるか
どこまで赤くするか
全部読む仕事
誕生日はいつですか
水がから水分が
あの日の空は
餌をやるのかあげるのか
意地の張り合い
わからないまま通すな
気持ちはわかる
致命的な誤植
「本来は誤り」であっても
ためらい傷
人生の優先順位
すべての本に


2 常に失敗している仕事

上手い人を見る
失敗のあとに
かんなをかけすぎてはいけない
罪悪感は必要なのか
訓練のある字
職人ではない
構成をされてみる
人の誤植は拾わない
大きな箇所ほど
文字の世界
教科書には書いていない
たった三つ
向いていない
紙も電子も
暗がりを残す
全部コピーさせてもらうなら
マッチングサイトがほしい


3 探し続ける日々

辞書の買い方がわからなかった
タフでなければ
疑う力
小説のリアリティ
目を瞑っては
直径六十センチの木の実
新種の蝶を見つけるように
親指サックのシスターフッド
読者に気づかれない間違いはない
真夜中の三日月
残る本
転職を探す


おわりに

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