原点が存在する

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[2022年8月/四六判/344頁/]
著=谷川雁
発行=月曜社


目次:
I
原点が存在する
層とういうこと
深淵もまた成長しなければならぬ-詩人から詩人へ
組織とエネルギー
民衆の無党派的エネルギー
幻影の革命政府について
無を噛みくだく融合へ-現代詩がめざしているもの
工作者の死体に萌えるもの
ペンでうらみを晴らす道
さらに深く集団の意味を

II
東洋の村の入口で
「農民」が欠けている
現代詩における近代主義と農民
農村と詩
農村の中の近代
自分のなかの他人へ

III
詩人と政治の関係
党員詩人の戦争責任
辺境の詩は疑う-革命的ロマンティシズムの展開を願って
現代詩の歴史的自覚-戦後意識の完結をめぐって
毛沢東の詩と中国革命

IV
昭和18年秋の音楽
森崎和江への手紙
死体轢断
モデル村
東京の進歩的知識人
サイズのあわせかた

V
アラゴンについて

欠席した人々へ
ランボオについて

現代詩時評

流浪のための定着
ルネ・ギイ・カドウ「非メタフィジック詩論」

「貞節」のたぬきわな
山代巳「荷車の歌」

兵士の恐怖は怪物にならぬ
坪井繁治詩集「影の国」「頭の中の兵士」
井上光晴詩集「すばらしき人間群」

ある博物誌の一節
山内竜詩集「暗室」

あじあ人の従弟として
パブロ・ネルーダ「大いなる歌」

一日おくれの正確な時計
野間宏「暗い絵」

現代詩鑑賞
才所三正「寂寥」

機関車から詩集までのちいさなスリツプ

わが代表作
谷川雁「おれは砲兵」

あとがき(弘文堂版)
あとがき(現代思潮社版)

解題 坂口博
著作リスト 1948-58
主な校異

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