ヒトラーに傾倒した男 A級戦犯・大島浩の告白
[2022年7月/四六H/192頁/]
著=増田剛
発行=論創社
目次:
はじめに
序章 口を閉ざしていた男
茅ケ崎に隠棲していた「大物」
未公開テープが明かすヒトラーへの「傾倒」
第一章 ナチスに最も食い込んだ日本人
ドイツびいきの父・大島健一のもとで
華族の令嬢・豊子との結婚
甥が語る大島浩「豪放磊落な軍人だった」
陸軍上層部の特命が生んだ「スパイ・大島浩」
「ヒトラーの外相」リッベントロップとの親交
ヒトラーがひそかに打ち明けた「悩み」
第二章 対ソ謀略の頂点「スターリン暗殺計画」
日独防共協定をめぐる謀略戦
「ヒムラーメモ」が明かす秘密工作
「スターリン暗殺計画」は実在したのか
第三章 日独伊三国同盟の「黒幕」
「三国同盟は、私が言い出した」
「日中戦争には反対だった」
独ソ不可侵条約の衝撃 〜リッベントロップの「裏切り」〜
復活する三国同盟構想
暗躍する大島 スターマー特使と松岡外相をつなぐ
三国同盟の「黒幕」、「ドイツ屋」としての自負
日ソ提携に傾斜する松岡、反対する大島
第四章 封じられた真実 I
超一級のインテリジェンス「ベルリン発大島電」
陸軍経済謀略機関「秋丸機関」
「秋丸機関」秘密報告の内容とは
「秋丸機関」報告書は何を伝えたかったのか
「ベルリン発大島電」が開戦判断に与えた影響
第五章 封じられた真実 II
ハンガリー公使大久保利隆が遺した手記
大久保利隆が見た欧州戦争の真実
大島対大久保 「在欧大公使会議」の対決
左遷、帰国、そして天皇に「真実」を伝える
終章 A級戦犯として
ドイツと日本の敗北、そして大島は戦犯容疑者に
東京裁判、断罪された三国同盟
終生続いていたヒトラーへの傾倒
今、大島浩を知る意味とは
あとがき
大島浩関連年表
主要参考文献
国内放送記録
国際放送記録