生きられた障害 障害のある人が、妊娠、出生前検査、親や子どもについて、語ったこと
[2022年9月/四六判/412頁/]
著=二階堂祐子
発行=洛北出版
目次:
序 章 この本の内容と方法
第1章 どんな人たちに話を聞いたのか
調査方法
協力者の横顔 – 面会に至るまでの経緯
●エリの語り
第2章 出生前検査について、障害のある人から話を聞くこと
調査者について
調査者の立場
協力者の態度
「模範的」に応答する
どういう意図なのかと逆に問う
応答へのとまどいと苦笑
同一視から逃れる
●メグミの語り
第3章 自分の障害名を説明すること
障害名を説明する
医学による分類名としての「障害」
しんどくて、せつなくて、いらいらする
いるだけで大変
安心感をくれる
変わっていく
未知なもの
診断名の後ろにあるもの
●アサコの語り
第4章 「障害」を認識したとき
親から経験を伝え聞く
もっとも古い記憶に遡る〔さかのぼる〕
語られなかった身体の違い
●ケイコの語り
第5章 胎児をめぐるふたつの「障害」
出来事が線になる
検査対象であることを知る
検査対象だったかもしれない – 自分の場合
検査対象だったかもしれない – パートナーの場合
未生〔みしょう〕の〈名としての障害〉
「一般論」との違い
類推〔るいすい〕への疑念
自己投影を禁欲する
興味がない
〈生きられた障害〉の文脈
●ヒロトの語り
第6章 「障害」という言葉
「障害」とインペアメント
〈生きられた障害〉と〈名としての障害〉
他者を抱え込む〈生きられた障害〉
出生前に見つかった〈名としての障害〉
●ヒサコの語り
第7章 「中絶」や「検査」を勧められた経験
産む/産まないを決める
妊娠するかもしれない身体
出生前検査を受ける/受けない
出生前検査の説明を受ける
〈私〉と胎児が否定される
●タクヤの語り
補 章 1970年代、青い芝の会による要求
第8章 2010年代の声、過去からの声
調査者について
調査者の立場
協力者の態度
「模範的」に応答する
どういう意図なのかと逆に問う
応答へのとまどいと苦笑
同一視から逃れる
●トオルの語り
あとがき