事実と虚構のはざまで
[2022年8月/A5H/203頁/]
著=河村 義人
発行=千書房
目次:
I 書評
希望の文学
小林孝吉著『椎名麟三の文学と希望-キリスト教文学の誕生』を読む
若き詩人の肖像
高良留美子著『わが二十歳のエチュード-愛すること、生きること、女であること』を読む
詩人の思想的軌跡をたどる
高良留美子の場合
上杉聡の部落史観
上杉聡『部落史がわかる』を読む
差別的日常を考える
ヘイトスピーチをうちくずす思想
新たなる「貧しき人々のむれ」
プレカリアートの問題
『青年の環』『炎の場所』を再読する
II 評論
前進する文学-中上健次と梁石日
川元祥一論-「部落民」という実存
美作血税一揆と渋染一揆に見る部落問題
III 小説
幽冥にて
あとがき
小説『幽冥にて』解題-死者が語る歴史 | 尾崎信一郎