兵士の革命 1918年ドイツ　

［2022年8月／文庫／464頁／］
《ちくま学芸文庫》
著=木村　靖二
発行=筑摩書房

目次：
序章　問題の所在と課題
1　ドイツ革命史研究の現状
2　問題点
3　新たな課題

第1章　革命状況の形成と成立
第1節　第1次世界大戦とドイツの戦時体制
1　戦時体制の成立と基本構造
2　戦時体制下の変容 – 水平移動と集中化、固定化
3　“伝導ベルト”の閉塞 – 労働運動の諸組織の事例
4　領域化

第2節　革命状況の成立
1　軍事・戒厳体制の動揺
2　「陰鬱な無関心」と自助行動の拡大
3　10月改革
4　「下から」の10月改革

第2章　ドイツ海軍の水兵運動
第1節 大洋艦隊での出撃阻止行動
1　大洋艦隊の出撃命令
2　ドイツ海軍の将兵の構成
3　大戦下のドイツ海軍
4　1917年夏の「水兵叛乱」
5　海軍の10月状況
6　出撃命令への反抗

第2節　キールの水兵蜂起
1　将校団との全面対決
2　水兵の武力掌握
3　ベルリン政府の対応と軍の鎮圧工作
4　交渉 – キールの要求
5　各地の初期水兵運動
6　水兵蜂起の構造と性格
7　水兵運動の安定と解体

第3章　陸軍兵士運動と兵士評議会
第1節　本国軍の兵士運動
1　兵士評議会の成立 – 兵士運動の第1段階
2　兵士評議会の制度化と安定 – 兵士運動の第2段階
3　原点の確認 – 兵士運動の第3段階

第2節　前線軍兵士の動向と兵士評議会
1　前線軍の兵士評議会
2　軍の復員過程
3　兵士評議会の担い手

終章　兵士革命の運動と論理
1　兵士運動の諸段階
2　兵士の革命の論理と理念

文庫版著者解説「兵士の革命」から「ドイツ革命」へ