主題と争点で読む20世紀日韓関係史

［2022年9月／A5H／336頁／］
著=鄭在貞　訳=市村繁和
発行=柘植書房新社

目次：
発刊の言葉 – 〈20世紀韓国史〉の刊行にあたって
日本の読者の皆さんへ
はじめに – 共生共栄の知恵、歴史から学ぶ

第1章
大日本帝国の遺産と南北分断国家
現代日韓関係の原点、大日本帝国による「韓国強制占領」
大日本帝国による植民地支配と抗日独立運動
解放と分断国家樹立、そして大日本帝国の遺産

第2章
日韓条約の締結と国交再開
日韓会談の経過と論争の推移
日韓会談反対運動と各国の立場の差異
日韓条約の内容、課題と補完、そして評価
国交の展開、癒着と摩擦の並走

第3章
在日韓人と南・北・日関係
植民地「臣民」の生と苦闘
「解放された民族」の生存と模索
北送事業の推進と傷跡
「定住外国人」の矜持と共生

第4章
経済発展と相互依存
日韓交易の再開と朝鮮戦争の特需効果
輸出主導の経済開発と垂直的な分業構造の形成
高度経済成長の持続と貿易不均衡の深化
水平的分業構造の出現と相互協力の模索

第5章
人間の往来と文化交流
帰還、そして往来の再開
文化協力と交流増進
大衆文化、禁止と開放、そして共有と混淆
第6章
歴史摩擦と平和共栄
歴史認識をめぐる摩擦と調律
戦後補償と被害者支援活動
歴史認識の相互理解へ向かう模索と連帯

第7章
おわりに – 未来と世界に向かう日韓関係の再構築を願って
現代日韓関係の段階別特性 259
日韓関係の位相変化とナショナリズムの衝突
未来と世界に向かう日韓関係の新たなビジョン

補章
日韓の歴史摩擦と克服の方向 – 日本軍「慰安婦」問題を中心に
1．はじめに – この文の主旨と視角
2．日韓は日本軍「慰安婦」問題をどのように扱ってきたのか？
3．日韓は日本軍「慰安婦」問題をどう乗り越えるか？
4．結び – 「法的解決」から「歴史的克服」へ

［スペシャル・テーマ］
強占なのか、併合なのか？ 不法なのか、合法なのか？
金大中拉致事件と朴正煕狙撃事件 – 摩擦と癒着の断面
日本人を夢中にさせた在日韓人スターたち
模倣から克服へ – サムスンと日本
それでも生は継続されなければならない – 韓国原爆二世患友・金亨律氏の物語

付録
主要事件日誌
訳者あとがき