広島 爆心都市からあいだの都市へ

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[2022年11月/A5H/429頁/]
《「ジェンダー×植民地主義 交差点としてのヒロシマ」連続講座論考集》
編=高雄きくえ
発行=インパクト出版会


目次:
はじめに

第1章 旧陸軍被服支廠とヒロシマの記憶 何のために残すのか
爆心地の彫刻 広島から得た視点を敷衍する | 小田原のどか
旧陸軍被服支廠と広島の記憶 | 森田裕美
加害と被害が刻印された全四棟が保存されることを強く望みます | 切明千枝子

第2章 在日朝鮮人女性史・生活史から学ぶ
在日朝鮮人一世女性を読む 文学とエゴドキュメントと、そのあいだ | 宋恵媛

第3章 加納実紀代が語る、加納実紀代を語る
『平和』表象としての鳩と折り鶴 2018年11月17日・『〈銃後史〉を歩く』出版記念講演 | 加納実紀代
未完の集大成「『平和』表象としての鳩と折り鶴」考 | 池川玲子
広島で「加納実紀代」を継承するということ | 高雄きくえ
「被害」と「加害」の底深い悲惨さの自覚 「帝国の慰安婦」と「帝国の母」と | 平井和子

第4章 『パーク・シティ』公園都市広島を語る
「なにかが起こったあとの場所」への眼(カメラ) 〈暗さ〉は抵抗 | 笹岡啓子
〈公園都市〉を視る写真の批評性 笹岡啓子『PARK CITY』への応答として | 柿木伸之

第5章 広島の在日朝鮮人史を掘り起こすために
消える朝鮮人史への危機から資料室づくりへ | 権鉉基
船越町に生きる在日韓国・朝鮮人 いつなぜ朝鮮人集落が形成され、どのように生きてきたか | 安錦珠

第6章 セクシャル・マイノリティとフェミニズムの対話
家族から疎外される/を求める性的マイノリティ | 河口和也
〈反婚〉の可能性 婚姻不平等の現実と、制度がはらむ問題を同時に考えることは不可能なのか? | 堀江有里
選択的夫婦別性が法制化すると日本の家父長制・婚姻制度の何がひらかれるのか フェミニズム/ジェンダー/植民主義という視点から考える | 高雄きくえ

第7章 〈この世界の片隅に〉現象を読み解くためのレッスン
三つのコンテクスト(軍都・ジェンダー・植民地主義)から読み解く | 植松青児
切り落とされてきた場所・出来事から考える 呉・沖縄・南洋群島を糸口に | 森亜紀子
〈この世界の片隅に〉現象をどう考えるか 植松報告、森報告を受けて | 川口隆行

第8章 広島で〈加害性〉を語るということ
爆心都市からあいだの都市へ 植民地主義と戦争の責任という経路 | 阿部小涼
植民地主義の起点・運動の継承 私自身のここ数年の最大の課題を提言として | 河内美穂
広島と中東の〈加害・被害〉と植民地主義 「復興」をめぐる齟齬から見えるもの | 田浪亜央江
ヒロシマからは少し離れて | 道面雅量
未来を語ること 井上ひさし『父と暮らせば』 | 中谷いずみ

おわりに

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