プロレタリア文学とジェンダー   階級・ナラティブ・インターセクショナリティ

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[2022年10月/A5/312頁/]
編/著=飯田 祐子/中谷 いずみ/笹尾 佳代
発行=青弓社


目次:
はじめに | 飯田祐子/中谷いずみ/笹尾佳代

第1部 プロレタリア文学場におけるジェンダーとセクシュアリティ
第1章 愛情の問題論
– 徳永直「『赤い恋』以上」 | ヘザー・ボーウェン=ストライク[本部和泉訳]

第2章 階層構造としてのハウスキーパー
– 階級闘争のなかの身分制 | 池田啓悟

第3章 プロレタリア文学における「金(ルビ:かね)」と「救援」のジェンダー・ポリティクス
– 「現代日本文学全集」第六十二篇『プロレタリア文学集』にみるナラティブ構成 | 飯田祐子

第2部 女性表象のインターセクショナリティ
第4章 女性表象の「輪郭」をたどること
– 山川菊栄「石炭がら」を起点として | 泉谷 瞬

第5章 メディアとしての身体
– 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」の女性表象 | 鳥木圭太

第6章 吉屋信子の大衆小説におけるプロレタリア運動のジェンダーとセクシュアリティ
– 「読売新聞」連載小説『女の階級』 | サラ・フレデリック[北丸雄二訳]

第7章 朝鮮戦争期のジェンダーと帝国主義の記述
– 佐多稲子の場合 | サミュエル・ペリー[大﨑晴美訳]

第3部 闘争主体とジェンダー

第8章 プロレタリアとしての娼妓表象
– 賀川豊彦「偶像の支配するところ」/松村喬子「地獄の反逆者」の行為性 | 笹尾佳代

第9章 残滓としての身体/他者
– 平林たい子「施療室にて」と「文芸戦線」 | 中谷いずみ

第10章 闘争の記録を織りなす
– 佐多稲子「モスリン争議五部作」における女工たちの表象 | 李珠姫

第11章 階級、性、民族のインターセクショナリティによる新しい関係性の回路
– 中本たか子「東モス第二工場」論 | 楊佳嘉

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