中井久夫 現代思想2022年12月臨時増刊号

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[2022年11月/菊大判/250頁/]
発行=青土社


目次:
【討議I】
「こころ」を置き去りにしない社会へ – 中井久夫が遺したもの | 加藤寛+最相葉月

【ある「知」の肖像】
追悼・中井久夫先生 | 山中康裕
中井さんは「神の国」へ行ったのか? | 上野千鶴子
周縁の媒介者=翻訳者 | 宮地尚子
中井久夫から学んだこと | 杉林稔
中井さんに「君はまだまだ勉強不足だね」と言ってもらえたら | 森川すいめい

【世界を診るまなざし】
リゾームではなくオリヅルラン – 社会学者はなぜ中井久夫を読んできたのか | 大澤真幸
流動の臨床哲学 – 中井久夫の思想と臨床についての覚書 | 村澤和多里
予兆を制する予兆 – 中井久夫と臨床について | 檜垣立哉
中井久夫と回復のマイナー科学 | 山森裕毅

【討議II】
文化と臨床 – あるいは中井久夫の原理主義なき継承のために | 斎藤環+東畑開人

【資料】
中井久夫の「愛読者カード」 – 塚越敏『リルケとヴァレリー』青土社、1994年

【よりそいの作法を訪ねて】
臨床の臨界期、政治の臨界期 – 中井久夫について | 松本卓也
中井久夫の「方法への回帰」 | 江口重幸
中井久夫と依存症治療 | 松本俊彦
「回復の語彙」を探す – 中井久夫と被災地の共同体感情 | 高原耕平
風景構成法 – 「風景になる」ということ | 牧瀬英幹

【歴史のなかの医療者】
精神科病棟の始末 – 中井久夫寛解過程論再訪 | 小泉義之
精神医学の危機と回復 – 医療人類学からみた中井久夫 | 北中淳子
治療の〈風景〉の構成 – 二〇世紀精神医療史の中の中井久夫 | 上尾真道
失われた抵抗を求めて – 楡林達夫を読む | 美馬達哉

【ことばをめぐる旅路】
『私の日本語雑記』寸感 | 中村明
地中海への往診 – 中井久夫とヴァレリー | 伊藤亜紗

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