環大西洋政治詩学 二〇世紀ブラック・カルチャーの水脈

141933

[2022年12月/四六H/490頁/]
著=中村 隆之
発行=人文書院


目次:
プロローグ  〈全‐世界〉におけるブラック・ライヴズ・マターは反西洋中心主義、反血統主義を掲げる

地図/年表

第I部 ブラック・モダニティの萌芽
第1章 ブラック・モダニティ――両大戦間期パリの黒人学生・知識人の人種意識と近代
第2章 ブラック・インターナショナリズム試論 – ブラック・モダニティの政治文化としてのパン・アフリカニズムと国際共産主義
第3章 ネグリチュード、ナショナリズム、カリブ海性 – フランス語圏カリブ海地域のディアスポラ知識人群像 1930年代-1970年代
第4章 ブラック・アトランティックの詩的創造力 – ポール・ギルロイ『ブラック・アトランティック』
第5章 イギリスにおけるレイシズム – ポール・ギルロイ『ユニオンジャックに黒はない』
第6章 植民地主義とレイシズム – フランツ・ファノン「レイシズムと文化」を中心に

第II部 アフリカへのまなざし
第7章 アフリカ文化誌の始まりとしてのニャーム・ングーラ
第8章 独立前夜アフリカにおける言語、文学、政治 – 「国民詩」論争の争点
補論(1)アラゴンの転向と「国民詩」論
補論(2)ルネ・ドゥペストルの「国民詩」論
第9章 ダヴィッド・ジョップの〈アフリカ〉
第10章 フランツ・ファノンとニグロの身体 – 「黒人の生体験」再読
第11章 シチュアシオン再考 – サルトルとファノン

第III部 ポスト・プランテーションの世界
第12章 ポスト・プランテーション文学論 – グリッサン、フォークナー、サン=ジョン・ペルス
第13章 グリッサンの〈全‐世界〉 – 『フォークナー、ミシシッピ』
第14章 『アコマ』あるいはアメリカスに開かれた集団性
第15章 エドゥアール・グリッサンにおける環大西洋奴隷貿易・奴隷制の記憶
第16章 来たるべき世界の叙事詩 – パトリック・シャモワゾー『カリブ海偽典』

エピローグ フランス海外県ゼネストの史的背景と〈高度必需〉の思想

あとがき

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