災間に生かされて

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[2023年1月/四六判/240頁/] 著=赤坂 憲雄 発行=亜紀書房目次:/夜語りの前に/災間を生きるために/中世の訪れを予感し、抗いながら/不安は数量化できない//第一夜 しなやかにして、したたかに。汝の名は/そのとき、友は巡礼に/津波の痕を訪ねて/世界の終わりのような/幽霊と出会うとき/生きとし生けるもの、すべての命のために/山野河海を返してほしい/いのちの思想を紡ぎなおす//第二夜 東北から、大きなさみしさを抱いて/被災体験に触れる/なぜ、わたしが生き残ったのか/人間の根源的な無責任について/その理不尽に折り合いをつけるために/巨大な体積をもったさみしさ//第三夜 渚にて。潟化する世界のほとりで/潟化する世界に出会った/海岸線は揺らぎのなかに/人間という原存在への問い/無主の海からみんなの海へ/海のかなたから訪れしもの//第四夜 民話という、語りと想像力のために/おれは河童を見たことがある/大きな真っ白い鳥が飛んだ/奇譚が遠野と会津を結びなおす/狐に馬鹿にされた、という/民話的想像力によって、布を織る//第五夜 遊動と定住のはざまに、生きよ/心の考古学は可能か/あらたな飢えと村八分の時代に/われらの内なる山人/定住革命のはじまりに/遊動という離合集散のシステム/住まうことと建てること/妬みや恨みを抱えこんで/分裂病親和性と強迫症親和性/あらたな逃げられる社会は可能か//あとがき/

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