重度精神障害を生きる 精神病とは何だったのか 僕のケースで考える

142004

[2023年2月/四六判/224頁/]
《PP選書》
著=髙見元博
発行=批評社


目次:
第1章 精神病とは何なのか、僕のケースで考える
統合失調症の薬と抗うつ剤が効く人
高校生の頃の時代情況 – 造反の時代
自由への渇望
『気ちがいピエロ』
映画『明日に向かって撃て』の衝撃
無期限全学バリケードストライキ
べ平連とアンガージュマン(参加)の思想
反戦青年委員会と党派の指導部
僕が勤めた郵便配達と労働組合
バイク振動病とうつ状態とのダブルパンチ
郵政当局の「生産性向上」運動
長期病気休職に追い込まれて
障害者差別の現実
解雇撤回闘争
「全国『精神病』者集団」との出会い
地裁から最高裁に至る裁判闘争
「重度精神障害者」の人権裁判
「能力に応じて働き必要に応じて受け取る」原理の実現に向けて
「見えているのに知りたくないから見ようとしない」


第2章 障害者はなぜ差別されるのか
劣った者とされる障害者
危険な者とされる障害者
虐待と虐殺の対象としての障害者
神出病院事件


第3章 差別の構造・資本主義社会と障害者差別
日本の資本主義的発展と障害者
障害者雇用促進法の矛盾
障害者作業所運動と労働運動の関係


第4章 重層的差別の構造
意志なきものとされている障害者
マルクス主義から障害者を遠ざける差別用語
「格差社会論」の罠ー階級社会の真実
日本の貧困の実態


第5章 マルクスの反差別解放理論
マルクス主義の伝説と労働者解放の思想
日本プロレタリア革命の前提条件 – 朝鮮・中国・沖縄・被差別民衆の解放
マルクスのプロレタリア革命実現論
10年後のマルクスのイギリス労働組合観
アイルランド独立闘争の高揚
1970年「7・7自己批判」とマルクスの思想


第6章 マルクス主義的な障害者解放原理
文献としての『左翼エス・エル戦闘史』、あるいはロシア革命正史
勝者の歴史
ロシア10月革命
残念な事実と希望のもてる事実
1917年の世界革命情勢・ドイツ革命の敗北
ドイツ1919年革命敗北の総括
書籍『ベルリン1919赤い水兵』
資本主義社会の解剖学 – 疎外・物象化がなぜ生じるのか – カール・マルクス『資本論』の世界観


第7章 障害者解放運動と労働者解放運動
障害者解放運動と労働者解放運動をどう結ぶか
マルクスの「労働」観
共同体社会の解体
マルクス主義と精神障害者がめざすものとその実現論
左翼におけるプロレタリアート概念の混乱と障害者、精神障害者
日本左翼の混乱
非正規労働者と「相対的過剰人口」
非正規労働者・障害者からの叛乱
障害者解放とはなにかという問題に立ち返る


終章 批判的・実践的なマルクス主義を梃子とした障害者解放を
人は変わることができる
資本主義と社会保障
社会保障の破綻点
「木村英子さんとおしゃべり会」の教訓
個人的な総括
全体的な総括


あとがき

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