もの言う技術者たち 「現代技術史研究会」の七十年

142005

[2023年1月/四六判/248頁/]
著=平野恵嗣 平野恵嗣
発行=太郎次郎社エディタス


目次:
プロローグ 技術者として声をあげる

第1章 公害と対峙する
現代技術史研究会の誕生 – 星野芳郎
現技史研が本格始動
水俣病を追う技術者 – 宇井純
水俣病の真相に迫る
「公害原論」から沖縄へ


第2章 真の技術のあり方を求めて
九州で現技史研と出会う – 佐伯康治
花形となったプラスチック産業
「公害は技術のゆがみの最大のもの」
ネガティブ・フローシート
大量生産・大量消費を批判
「地味な勉強を」と入会 – 井上駿
玄人と素人の距離を縮める議論
農業試験場の実態を告発
『日本の技術者』刊行
金属材料の研究者として – 井野博満
「合理化の担い手」となる技術者
「技術者の権利宣言」をめぐって
鑑定書の欠陥を統計で暴く


第3章 技術を生かし、社会を支える
「ラジオ少年」から技術者に – 松原弘
分業化が進む電算システム開発
ドライバーたちの訴訟を技術で支援
技術者をとりまく環境の変化
技術者の仕事の変容
「インドネシア仕様」のNGO活動家 – 田中直
講義よりもラグビー
石油会社で直面したコンピューター問題
連続ゼミナールを市民と開く
アジアで出会った資源再生産業
会社員と同時にNGO活動家
ヤシ繊維でつくった排水処理装置


第4章 「人間のための科学技術」をめざす
思想性を大事に – 猪平進
IC研究で企業の実力を痛感
現技史研の世代交代
転職した大学にも淘汰の波が
理工学部からジャーナリストに – 天笠啓祐
「超低空飛行」の雑誌とともに
問いつづけた『技術と人間』
携帯、スマホを拒絶
技術の全体像と将来図をもちよって


第5章 原子力と向きあう
震災、原発事故への思い
母の足跡をなぞる – 坂田雅子
ベトナム帰還兵との暮らし
枯葉剤を追って
ふたたびベトナムへ
核を追い、マーシャルからドイツへ
憧れのエンジニアに – 廣瀬峰夫
現技史研に鍛えられる
「ものづくり」の現場で考えつづける
模型少年が技術者に – 後藤政志
事故をとおして技術を見る
技術者としての転換期
原発の技術者として
原発銀座を歩く
脱原発を求める僧侶と
「小さな私たち」の「小さな一歩」


あとがき
「現代技術史研究会」関連資料
『技術史研究』創刊の辞/会則/年表

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