みんなの宗教2世問題

142017

[2023年2月/四六判/368頁/]
編=横道誠
発行=晶文社


目次:
1章 当事者たちのさまざまな声
被害者をもう出さないために反セクト法を | 小川さゆり(統一教会)
スクールカウンセラーとして、いまは2世たちの苦しみに寄りそいたい | マリコ(エホバの証人)
マインドコントロールは残っていて、いまでも人が怖い | もふもふうさぎ(崇教眞光)
「正統派」と呼ばれるところでも、カルト化することは普通にある | あやめ(プロテスタント)
家族を大事にするための組織が、家族を犠牲にしている | サキ(創価学会)
教義や信仰心を利用した性暴力にも焦点があたってほしい | 朱莉(新宗教)
宗教2世とマルチ商法2世の類似する苦悩 | ライオ(マルチ商法)
安住の地で暗部を見ても、外の世界の生き方がわからなかった | 大沢(ヤマギシ会)
信仰優先で家族が崩壊するのは、オウムも他のカルトも同じ | 中山尚(オウム真理教・ひかりの輪)
たまたま人を殺さなかった、とある宗教2世の話 | 紫藤春香(新宗教)

2章 宗教2世・海外での最新研究状況 | 横道誠
1 宗教2世、宗教的虐待、毒宗教
2 反セクト法、カルトの定義、健全な宗教団体の特徴
3 事例紹介
4 「宗教的トラウマ症候群」と「宗教的児童マルトリートメント」
おわりに 回復と心的外傷後成長


3章 識者たちによる宗教2世論
宗教2世問題の歴史的宗教文化的展望 | 島薗進(宗教学)
宗教2世とカウンセラーの責任 | 信田さよ子(公認心理師・臨床心理士)
宗教・社会・家族のダイナミズム | 釈徹宗(宗教学・僧侶)
普遍的問題としての宗教2世問題 | 中田考(イスラーム法学)
目の前で苦しむ他者に耳を傾ける | 沼田和也(日本基督教団牧師)
社会全体で2世の生きづらさを軽減する努力を | 江川紹子(ジャーナリスト)

4章 精神医療/カルト問題報道の観点から
信仰の自由はR20にしたほうが良い? | 斎藤環(精神科医)×横道誠

インタビュー
宗教2世問題をコンテンツ消費で終わらせないために | 鈴木エイト(ジャーナリスト)
(聞き手:横道誠)

5章 宗教2世はいかに描かれてきたか
-関連する日本の創作物について思うこと | 横道誠
1 向きあうことへの恐れとその克服
2 オウム事件に取材した作品
3 さまざまな宗教の2世を扱った小説と映画
4 手記とエッセイマンガの世界


6章 改めて宗教2世問題を展望する | 横道誠

おわりに

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