絶滅へむかう鳥たち 絡まり合う生命と喪失の物語

142021

[2023年2月/四六判/260頁/]
著=トム・ヴァン・ドゥーレン
訳=西尾義人 発行=青土社


目次:
はじめに 「絶滅の縁」でいきいきと物語を語ること
絶滅の時代に分け入って
絶滅の物語をいきいきと語ること
絶滅の縁
本書の構成

第1章 アホウドリの巣立ち – 空の飛び方と無駄にされた世代
海をさすらう
空の飛び方
無駄にされた世代
絶滅への飛行経路
絡まり合った空の飛び方

第2章 旋回するハゲワシ – 「絶滅のなだらかな縁」における生と死
生と死のあわい(ハゲワシは時にそこにいる)
絡まり合った「生成/なること」
近接性と「二重の死」

第3章 都会のペンギンたち – 失われた場所の物語
動物界における「物語られる場」
ペンギン、物語、場所
愛された場所、失われた場所
匿われる世代

第4章 ツルを育てる – 飼育下生活の暴力的-ケア
野生を離れて – 飼育下繁殖プログラムの誕生
繁殖と渡り – 刷り込みの問題と約束
刷り込みの倫理 – 強制と飼育
代行者、犠牲、種の思考
暴力的-ケア – なだらかな縁で希望をつむぐ

第5章 死を悼むカラス – 共有された世界における悲嘆
死と人間例外主義
カラスと付き合う – 悲嘆の進化
共有された世界の学び直しとしての悼み
絶滅の時代における「物語られる死の悼み」

エピローグ 物語の必要性

解説 死にゆく鳥たちと私たちのビオス | 近藤祉秋

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