エビデンスの社会学 証言の消滅と真理の現在
[2021年11月/四六H/393頁/]
著=松村一志 発行=青土社
目次:
はじめに
序章 「言語論的転回」以後
1 実証主義と相対主義
2 「社会構成主義」のリミット
3 科学史と社会学のあいだ
4 真理の社会学
5 本書の構成
第I部 理論篇
第1章 社会構成主義とその射程
1 社会構成主義をどう評価するか?
2 科学的実在論と反実在論の対立点
3 社会学者の遂行的矛盾
4 「反−反実在論」という立場
5 否定と肯定のあいだ
6 〈構築主義〉の現在
第2章 システムとしての科学
1 ルーマンの科学論
2 反−反実在論としてのシステム理論
3 科学と非科学の線引き
4 「線引き問題」のシステム論的解決
5 「機能分化」という神話
第3章 真理のゲーム
1 言説分析の発見
2 反−反実在論としての真理論
3 科学と社交
4 近代という問題
中間考察 真理の科学化
1 「機能分化」の問題点
2 真理の科学化
3 科学と法廷の系譜学
第II部 歴史篇
第4章 証言と命題のあいだ
1 近代科学の二つの顔
2 一七世紀の地平線
3 新しい「社会構成主義」
4 裁判のレトリック
5 二〇世紀の科学へ
第5章 実験報告の書法
1 科学と非科学の境界線
2 対象とその前史
3 一九世紀の「線引き問題」
4 証言の心理学
5 奇跡の統計学
6 「裁判のレトリック」の解体
第6章 測定の考古学
1 人間の証言と事物の証拠
2 二つの「科学革命」
3 〈測定〉とは何か?
4 機械仕掛けの人間
5 「裁判のレトリック」はなぜ消えたのか?
終章 「エビデンス」の時代
1 「証言のゲーム」から「命題のゲーム」へ
2 二次的な「証言のゲーム」
3 「エビデンス」の誕生
4 二一世紀の〈証拠〉
あとがき